「出たい大会だったので招待されて光栄。ワクワクが止まらない」と現在出場中のメキシコオープン at ヴィダンタ開幕前に届いた朗報に喜びを爆発させた久常。
マスターズ委員会のトップ、フレッド・リドリー会長は「マスターズには資格を持たない国際的に活躍する一流プレーヤーを招待する習わしがある」として今回は久常以外にデンマークのトービョーン・オーセン、チリのホアキン・ニーマンの特別招待を発表した。
ニーマンは現在LIVゴルフでプレーする25歳。現在PGAツアーの出場資格は剥奪されているが12月の全豪オープン(DPワールドツアー&豪州ツアー共催)で優勝し、直近のDPワールド3試合すべてでトップ5入りと好調だ。
さらにLIVゴルフのシーズン開幕戦(マヤコバ招待)では大会初日に『59』をマークするセンセーショナルなゴルフで個人戦の勝利をつかんでいる。
しかしLIVの成績は世界ゴルフランキングに反映されないため現状81位とメジャー出場基準(トップ50以内)を満たしておらず、今後も下降線をたどるしかない。だが、マスターズで結果を出せば同ランク再浮上の可能性もある。
「メジャーで勝ちたい。でも自分の時間は限られているので、なるべく早くそれを達成したい」とニーマン。
かつてプレジデンツカップでは松山のチームメイト。「言葉は通じないけれど親しみを持ってくれたみたいで、ヒデキはいつも他の選手じゃなく僕に“レッツゴー”っていってくるんだ。目を見て通じ合える相手だった」と松山と近い存在だったことを打ち明けている。
「プレーに関してはすべてが凄い」というニーマンと同意見なのが久常だ。松山が勝ったジェネシス招待は限られた選手しか出場できないシグネチャーイベント(昇格試合)だったため参戦できなかったがテレビで観戦し「松山さんのプレーが凄すぎてコースが簡単そうに見えた」と感心しきり。
欧州で成功しPGAツアーに昇格した今年これまでに4試合に出場し予選落ちは1回だけ。最高位はアメリカン・エクスプレスの11位とまずまず。マスターズでは先輩を食うような21歳らしいハツラツプレーを期待したい。
今年のマスターズも面白くなりそうだ。