国産メーカーのヘッドは構えづらくなってきた?
GD 日本のメーカーが元気だった頃、それをリードしていた『ツアーステージ』ってプロ、上級者に人気があったじゃないですか。
長谷部 あの頃のツアーステージとかって美しい。形には相当こだわって作っていたし、パーシモンの職人が作っていたから。ネックはペンシルネックだけど、『J’sメタル』も携わった方がリードしていたから独特のペンシルネックなんだけど、微妙なバランスで作られていたと思う。
GD 今でも『ツアーステージ405』と(イ・ボミが強かったとき使っていた)ホンマ『TW727』の2本は「マイギア殿堂」に入っていて大事に保管しています。たまに構えたくなるんですよ、懐かしいな~って。打てる気はまったくしませんが……。それ以外に殿堂に入っているのが『初代グローレ』。これはシャローバックですが、同じ流れを感じます。
長谷部 初代グローレは洋梨型で、すごく綺麗なシェイプをしている。
GD 洋梨型?
長谷部 ヘッドの右下がシェイプされているから、自分の眼には洋梨型に見える。『グローレ』は、日本のコミュニケーションで作っているから、今よくあるヘッドの後方に大きくストレッチしていない形状になっています。日本のゴルファーはストレッチしているのがあまり好きではないということがインプットされているから。
GD フェースの付き方とか、ヘッド後方へのストレッチとか、メーカーのDNAの違いによって日米の違いが表れているということですが、外ブラ顔に日本のゴルファーも慣れてきているわけですよね。
長谷部 これだけ外ブラが広まってしまうと、日本のメーカーのクラブは構えづらいと感じているゴルファーはすでに大勢いるでしょうね。

長谷部氏がおすすめするもう1本が「SIM2 MAX」。チタンフェース最終モデルになるが、完成度が高いという。
「長谷部祐とギア問答!」は、ゴルフダイジェスト公式メールマガジンで定期配信(購読無料)しております。みんなのゴルフダイジェストサイト内のバナーおよび、下記URLで購読登録をお願いしします。
取材協力/GDOゴルフガレージ
※2024年3月26日22時17分、一部加筆修正しました。