低重心化でやさしく球が上がる「ゼクシオ13」
先日、大先輩のシニアゴルファーとラウンドする機会があった。聞けば、このところ飛距離がガクンと落ちたという。「でもアイアンの飛距離は変わらないね。クラブのおかげよ。7番アイアンでロフト26度。150ヤードは飛ぶよ」と話す。その自慢のアイアンで放ったショットは目線の高さで飛び出し、ボールはそのままの高度でグリーン手前のバンカーへ吸い込まれていった。
「飛ばすだけならロフトを立てれば簡単です。でも高さがなければ意味がありません。ゼクシオが13代目まで一貫して取り組んでいる一つはまさにここ。ゼクシオ13では、さらに低重心を推し進め、かつ直打ちの実打点である下から15mmの反発が上がるように構造を変化させました。結果、高く飛ぶ球を実現しています」(住友ゴム工業 スポーツ事業本部 商品開発部 松永聖史さん)
低重心で球を上げ、さらに下寄りの反発を高めてボール初速を上げ、最高到達点を一段と引き上げたゼクシオ13。そして同社が考える現時点でのロフトの限界が7番アイアンで28度。それ未満は“狙った位置に止める”というアイアンの本分をまっとうできなくなるという。
飛距離と高さを担保した「ゼクシオ エックス」
冒頭のゴルフを振り返ると、人のことは言えない。球の高さが出ないから、7番より上ではバンカーを避けて狙う自分の姿が蘇る。
「ヘッドスピードが速めでも、フェース下部の反発が低ければキャリーが減少します。ゼクシオ エックスではさらなる低重心のために鍛造から鋳造に。これでヘッド上部を薄くしても強度が保たれます。その余剰重量を下部のウェイトに転換。重心を大きく下げられたので、7番アイアンでロフト29度でも高さは十二分。気になる打感は構造や素材の妙で鍛造と遜色ありません」(松永さん)
ゼクシオ エックスの飛びの裏には、高弾道を担保するテクノロジーが必ずある。飛ぶアイアンの模範解答といえるだろう。