ドライバーはQi10LSで、10.5度のロフトをネックで12度に調整している。昨年使っていたステルス プラスも10.5度を12.5度にしていた。シャフトは長年愛用するスピーダー661ツアースペック。こちらは元調子のロースピン&低弾道系シャフト。ロフトを増やしてイメージする高さを確保しておいて、それ以外のスペックは、飛距離よりも弾道の安定性重視というのがジョンソン流だ。
3Wは、Qi10の2本をテストしていた。ロフト15度と16.5度のHLヘッドの2タイプ。シャフトはいずれもLAゴルフのDJシグネチャーモデル。「DJは、しなりを感じる振り心地で、吹き上がらないMID(中)弾道が好み。それに合わせて作ったシャフトです」(LAゴルフスタッフ・以下同)
「LAゴルフには(ブライソン)デシャンボーシグネチャーシャフトもありますが、こちらはガチガチな低弾道仕様で超ハードヒッターしか使えません。DJシグネチャーはアマチュアでも十分使えるしなやかさがあります。ここ数年、FWはヘッドを替えてもこのシャフトです。DJはLAゴルフのプレーヤーパートナーなので使ってくれないと困りますし(笑)」
7Wと9Wは、ステルス フェアウェイウッド。ジョンソンといえば、4年前のマスターズで7Wを多用して優勝したショートウッドの名手。今は9Wも加わり、この2本が肝になっている様子。
アイアンは、DJプロト。ネック部分にP730の刻印が入っている通り、原形はP730。ソールのグラインドやヘッドサイズをカスタマイズさせている。シャフトはダイナミックゴールド ツアーイシュー。
ウェッジは2本。52度は54度に寝かせている。もう1本は60度。シャフトはKBSツアー カスタム ブラックの120S。それぞれ135ヤードと120ヤードが、DJの飛距離目安。
パターはスパイダー TOUR V V3という小ぶりなネオマレット。シャフトはLAゴルフ。「PシリーズSOHOという、当社のエンジニアが近年流行のオーバーホーゼルネック用に開発したシャフトです。内径にスチール系素材を使い、その上にカーボンシートを重ねているハイブリッドタイプ。ロングパット時に発生するねじれを抑えてラインに乗るようにしつつ転がりの良さにもこだわっています。『最後のひと転がりがある』は本人談です」(前出スタッフ)。このTOUR Vシリーズは、欧米では発売されているが、日本では未発表、未発売のパターだ。
DJは、クラブもボールもテーラメイド
1W/Qi10 LS(12度)・スピーダー661 ツアースペック(TX)
3W/Qi10 (15度)・LAゴルフ DJシグネチャー
3W/Qi10 3HL(16.5度)・LAゴルフ DJシグネチャー
7W・9W/ステルス FW(21度・24度)・LAゴルフ DJシグネチャー
4I~PW/DJプロト(P730)・DG ツアーイシュー(X100)
AW・LW/MG4(54度・60度)・KBSツアー カスタム ブラック(120S)
PT/スパイダー TOUR V V3(3度)・LAゴルフ P-SOHO
BALL/TP5x
※スペックは編集部調べ ※1Wはネック調整でロフト10.5度→12度、2本の3Wのいずれか1本でプレー、52度ウェッジは54度に寝かせている ※スペックゃスタッツは3月21日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年4月2日号より(PHOTO/Blue Sky Photos)