まずは、パット名手・鈴木の新エースパター。あまり見慣れないセンターシャフトのワイドブレードヘッドで、PLDクッシン Cという世界にひとつのカスタムパター。「鈴木プロは、これまでセンターシャフトのブレードパターを試合で使うことはほぼありませんでしたが、実は『ストローク軌道のチェックに最適』と常に持ち歩いていました」(ピン担当者)
このパター自体は、PLDシリーズ開発者のトニー・セラノ氏が鈴木のために製作したもので、昨年のTOTOジャパンで手渡し、オフの米国合宿中に最終調整して投入を決めたという。ちなみに、ヘッドの重量調整のため、アルミ製の軽いインサートを装着している。3戦までのパットスタッツは、平均パット数(パーオンホール)が1.7239で2位。バーディ数は49個で1位と、序盤の好成績を支えている。
グリップラバーの中ほどを持ち、体からやや遠くに置いたボール位置で、上半身に前傾角度を付けてストロークするスタイルは変わらないが、昨年よりも両足のスタンス幅を広げて構えている。パターの長さは33インチ。
アイアンはi230からブループリントSにスイッチ。小さすぎず大きすぎないヘッドサイズ、ソールの抜けの良さが鈴木にベストマッチ、各番手の弾道が高くなり、昨年よりも2~3ヤード、キャリーが伸びた。
3本のウェッジも、長く愛用していたGLIDE 2.0からニューモデルのS159に替わった。50度と54度はスタンダードなSグラインドソールだが、58度はフェースを開きやすく、バウンスがしっかり働くことを重視して新しくラインナップされたBグラインドを採用。
「鈴木プロがウェッジに対して最も求めるのは、止めたい時にしっかりバックスピンがかかり、ランが欲しい時にはスピンが利き過ぎずイメージ通りに転がってくれること。S159はその要求に十分応えています」(同担当者)。シャフトはピンのオリジナルスチール、CFSのRフレックスを挿している。
14本すべてピンゴルフ
1W/G430 LST(9度)・PING ALTA J CB SLATE(S)
3W/G430 LST(15度)・PING ALTA J CB BLACK 65(R)
7W/G425 MAX(19度)・PING ALTA J CB 65 RED(R)
4U・5U/G430 HYBRID(23.5度・26度)・PING TOUR 2.0 CHROME 85(R)
6I~PW/ブループリント S・N.S.プロ 950GH neo(R)
GW~SW/S159(50度・54度・58度)・PING CFS(R)
PT/PLD クッシン C カスタム(3度)
BALL/プロV1x
※スペックは編集部調べ ※1Wはネック調整でロフト10.5度→9度、7Wは20.5度→19度、4Uは22度→23.5度 ※スペックとスタッツは3月21日時点のもの
※週刊ゴルフダイジェスト2024年4月9日号より(PHOTO/Hiroyuki Okazawa、Tadashi Anezaki)