キャロウェイは『パラダイム Aiスモーク』ドライバーとともにアイアンシリーズも一新。なかでも気になるのが「HighLaunch(高打ち出し)」を意味する『HL』アイアン。キャロウェイは、虎の子AIフェースに、「ボールの上がりやすさ」の条件をインプットし、やさしくボールの上がるアイアンに仕上がっていると言います。今回は、ツアーモデルの『APEXプロ』と比較しながら、『パラダイム Aiスモーク HL(以下、HL)』アイアンの性能をクラブ設計家の松尾好員氏と検証してみました。
画像: 【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/30度 ●ライ角/62度 ●価格(税込)/12万3750円(6I~9I+PW・5本セット)※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/30度 ●ライ角/62度 ●価格(税込)/12万3750円(6I~9I+PW・5本セット)※すべてメーカー公表値

最適な重心の高さはヘッドスピードで決まる

もっとやさしいクラブを使ったほうがいいのではないか? 年齢を重ねるにつれて、そう考えるゴルファーは少なくありません。かつてツアーモデルを使っていた人でも、最近の「飛ぶ! 上がる! やさしい!」を謳うクラブに食指を伸ばしたくなります。今回は、キャロウェイの2モデル、『APEXプロ』と『HL』を例に話を進めていきます。

キャロウェイの上級者モデルにあたる『APEXプロ』は、シリーズの中でも『MB』、『CB』よりはやさしいモデルになります。中空構造を採用しているため重心深度が深く、ミスヒットに対しての寛容性は『MB』、『CB』よりも高くなります。ヘッドデータで比較すると『MB』の重心深度が1.4ミリに対し、『APEXプロ』は2.7ミリと約2倍深く設定されています。このことからも『APEXプロ』は、ミスヒットに対する保険が多少備わったアイアンといえます。

画像: 左が『APEXプロ』、右が『HL』。『HL』のほうが顔の大きさとトップブレードが厚く、見た目からやさしさを感じる

左が『APEXプロ』、右が『HL』。『HL』のほうが顔の大きさとトップブレードが厚く、見た目からやさしさを感じる

しかし、クラブがスウィングに対してオーバースペックになってくると、ミート率だけでなく、ボールの高さや飛距離に影響が生じてくるため、スウィングスピードが低下すると今まで可能だったパフォーマンスを発揮することが難しくなってきます。ちょっと高さが足りない、ちょっと飛距離が足らない。その「ちょっと」の部分をヘッドの力を借りてカバーすることも得策のひとつとなります。
アイアンの場合、飛距離はロフト角に影響します。『APEXプロ』と『HL』のロフト(実測値)を比較すれば、『APEXプロ』が7番33度、PW45度、『HL』が7番29.8度、PW43度。ツアーモデルの標準的なロフトの『APEXプロ』で十分な高さと飛距離を得るには、「ドライバーのヘッドスピードが47m/s以上必要になる」と松尾氏は分析します。

クラブの性能に対してヘッドスピードが不足していると、打球にスピンが入らず、途中でドロップしてしまい十分なキャリーが得られなくなります。スピード不足を解決するひとつがクラブ重量になります。『APEXプロ』が435.1グラム、『HL』が385.6グラムとなっており、振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメントも、『APEXプロ』が273g・㎠(大きい)、『HL』が265万g・㎠(普通)に下がります。

「スイートスポットの高さもクラブ選定に大事な要素」だと松尾氏は言います。『HL』が21.0ミリなのに対して、『APEXプロ』は23.2ミリと「高い」位置にあります。この2.2ミリの違いは、スウィングとの相性に大きく影響し、『APEXプロ』はダウンブロー、『HL』は払い打つスイープインパクト。再現性の高いダウンブローが反復でき、まだ振り切る力を持っているのであれば『APEXプロ』が、体力的にキツくなり、オーバースペックが原因でスウィング軌道がバラつくのであればクラブ重量が軽く、重心の低い『HL』が合うということになります。

ただ、『HL』アイアンは米国ブランドらしくバウンス角が「5.6度」とかなり多めに付けられているため、スイープインパクトだけでなく、ダウンブローのインパクトとも相性が良さそうです。この理由から、上級者モデルからの切り換えに適したアイアンともいえるでしょう。

This article is a sponsored article by
''.