現地時間の4月18日〜4月21日にテキサス州ザ・クラブ at カールトンウッズで開催される「シェブロン選手権」。今シーズンのメジャー初戦となる今大会に参戦する稲見萌寧のコーチ柳橋章徳氏に、コースの印象や稲見のコンディションを聞いた。

いよいよメジャー初戦ですが、コースは総ヤーデージ数が6824ヤードとまあまあ長いです。ラフは正直そこまで長くはないのですが、フェアウェイがちょっと硬め。やはりメジャー開催コースなだけあって、池が利いていたり、フェアウェイの傾斜がしっかりあったりで、下が硬いので落とし所を相当注意しないと池まで転がってしまう。そういう難しいコースなのでマネジメントをしっかりやらないと戦えないです。

画像: 硬いフェアウェイには微妙なアンジュレーションがあり、ハザードに向って傾斜があるところも

硬いフェアウェイには微妙なアンジュレーションがあり、ハザードに向って傾斜があるところも

フェアウェイが硬くてランが出るので、ところどころでスプーンを持たなければならないホールもあって、フェアウェイの傾斜によってグリーンが狙えない位置までボールが転がってしまうことも。やはり、刻むときは傾斜をしっかり読んで、きちんと刻むことが大事だと思います。

総ヤーデージ数が長いですが、飛距離の出る選手は2オンできるパー5もあります。先ほどもお伝えしたようにフェアウェイが硬いのでドライバーで打てばランを含め270ヤードくらい飛ぶ。それでも残りが250ヤードとかあるので、飛距離が出る選手は果敢に2オン狙いってことも考えられますが、萌寧はサード勝負になると思いますね。それは、2オン狙いでグリーン近くまでボールを運べたからといって、アプローチで得意な距離が残るのか、またライの良し悪しがわからないという部分があるので、それなら、ティーショットからしっかりマネジメントして、3打目に得意な距離を残して勝負というほうがバーディの確率は高いです。

画像: バミューダ芝で硬いグリーン。グリーンに止めるためにはランディングアングルが重要になる

バミューダ芝で硬いグリーン。グリーンに止めるためにはランディングアングルが重要になる

グリーンはバミューダ芝なので、ファーストバウンドが上ではなく、前に跳ねる感じがします。フェアウェイだけでなくグリーンにも硬さがあるので、ランディングアングル(落下角度)をしっかり確保して、狙ったところに止めたいですね。このグリーンではスピン量で止めるっていうのは結構不可能に近いと思います。また横長グリーンのパー3が多くて、縦が短い。距離としては160から180ヤードくらいの距離で、本当にいい球を打ち、いいところに落ちて、それでやっとグリーン上に残るかなという感じ。なので高い球が打てて、上からドーンとグリーンを狙える選手が有利だと思います。

萌寧の場合はフェードでロフトが立って当たりやすいので、球が高く上がるようにアレンジしながら打つ感じになりそうです。ちなみに、今週からアイアンシャフトをスチールファイバーからNSプロ950に替えています。スチールファイバーは、打ち出し角が低めで、バックスピンで少し吹き上がりながら着弾するイメージでした。日本だと悪くはなかったんですが、米国では風の影響をもろに受けて、アゲンストだと話にならないくらい飛距離が落ちたんです。NSプロ950を挿したら、スピン量は少し減るんですが、その分、打ち出し角が上がってくれてふけ球が出なくなった。アメリカの試合に出続けたから気づけたのですが、ランディングアングルが本当に重要なんです。

萌寧の状態的にはいい感じです。ショットの調整はしっかりできているし、スウィング的にも心配はないという状態。メジャー初戦に向けていまを楽しんでいますよ!

画像: コースや稲見のいまを教えてくれた柳橋章徳コーチ。シェブロン選手権の会場で

コースや稲見のいまを教えてくれた柳橋章徳コーチ。シェブロン選手権の会場で

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キャディは須藤大和パッティングコーチが務める。ショットメーカーの稲見がアメリカ仕様に変更したアイアンでメジャー初戦をどう戦うのか、注目だ。

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