9人の日本人選手が参戦するアメリカ女子ツアー。2024年6月4日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、海の向こうから“なでしこ”たちのメッセージをお届けする企画が始まった。第1弾はアメリカ2シーズン目を迎えた勝みなみ。なぜ勝はアメリカを目指したのか、アメリカで見つけた自分のスウィングとは何か、日本では語られなかった勝の本音を「みんゴル」読者にもお届けしよう。

プロフィール

画像: 勝みなみ

勝みなみ

   

勝みなみ。1998年生まれ。鹿児島県出身。

高校1年のとき、史上最年少でアマ優勝。黄金世代を引っ張るひとりで、日本女子ツアー8勝。昨シーズンからアメリカ女子ツアーに参戦し、シード権を獲得。

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「アメリカのタフなコースを体験してみたかったんです」

GD アメリカ参戦2年目のシーズンに入りましたが、いま、どんな感想をお持ちですか?

 もちろん優勝したいっていう気持ちはあるんですけど、それ以上に、自分の好きなゴルフを好きなだけ楽しみたい、っていうのが一番にあるんです。優勝したいなら、日本ツアーでもいいんですけど、いろんなコースでラウンドしたい、っていう気持ちが実は一番強くて。もし旅行でアメリカの試合開催コースを回ろうと思っても、試合のセッティングで回ることはできませんよね。自分がいま一番好きなゴルフを楽しむためにアメリカへ来た、っていう感じです。

画像: 「自分が好きなゴルフを楽しむためにアメリカへ来たっていう感じ」

「自分が好きなゴルフを楽しむためにアメリカへ来たっていう感じ」

GD 優勝やシードのことはあまり考えていない?

 せっかくアメリカに来て、せっかく楽しいゴルフをやっているのに、結果ばっかり求めてしまうと、自分のプレースタイルというか、自分が考えているゴルフができないと思うので、そこは変えたくないんです。どれだけゴルフを楽しんで、どれだけフルパワーを出せるか、パフォーマンスを上げていけるか、というのを求めていきます。

GD QTのときに、日本では自分の飛距離だと思ったゴルフをさせてもらえないから、という理由を挙げていましたが、実はアメリカのいろんなコースを回りたかったんですか!

 そうなんです。ただただ自分がいいゴルフをしたいだけなんですよ。どれだけ自分が毎週、毎週いいゴルフをして、どれだけ上位に行けるか、このコースをどうやって攻略しようか、自信を持ってラウンドするにはどうしたらいいんだろう、って考えてきて、アメリカに来ても同じなんです。いまの状況を楽しみたいというか、日本にはなかなかないコース、芝も違うし、コースの形状も違うので、本当にいろいろなコースをプレーして、いまの自分がどこまで戦えるかを試したいし、知りたい、っていうのが一番。それで、その知る量をどんどん増やしていったら、どんどん上手くなって上にいける、と思っているので。いまのスキルだとなかなか上位に行けないと思っていたので、1年目はコースのことや芝のことをいろいろ経験するのをメインにやっていました。

GD 勝プロは、予選落ちもあるけど、勝つときはド~ンと勝つ、って日本では言われていますよね。

画像: 美容も好きだという勝は、日傘&長袖で紫外線対策もバッチリ!

美容も好きだという勝は、日傘&長袖で紫外線対策もバッチリ!

 前に担いでもらっていたキャディさんと話をしていたときに、優勝はしないけどいつもトップ10に入る選手か、予選落ちするけど優勝を3回くらいする選手なら、どっちがいいか? という話になったんです。キャディさんはずっと上位のほうが稼げるからいい、と言ったんですけど、私は絶対に3勝のほうを選ぶ。予選落ちしても優勝できる選手のほうが、魅力があるなって思うんです。なるべくおもしろいゴルフをしたい、自分が楽しむゴルフができたら一番いいなって思っています。

GD 5年、10年の長期的にはどういう目標をお持ちですか?

 最終的な目標は、世界一愛されるプロゴルファーになる、っていうのを掲げてて。そこを目指して頑張りたいですね。愛されるって、成績も伴ってくるし、人柄とかも伴ってくると思うから。スポーツ選手なら、そういうところも求めたいなって。最終的には、愛されたいし、優勝もたくさんしたいし、そういう選手になっていたらいいな、と思っています。

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勝が取り組んだスウィング改造やオフの過ごし方など、勝の“本音”の続きは2024年6月4日号の「週刊ゴルフダイジェスト」とMyゴルフダイジェストに掲載中!

取材・撮影/田邉安啓

※週刊ゴルフダイジェスト2024年6月4日号「インタビュー 勝みなみ 米国2年目の現在地」より一部抜粋

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