「早稲田大学」所属や出身というゴルファーがアマチュアの大会で上位にいたり、プロの試合でみることが増えてきた。「昨年の日本アマで優勝した中野麟太朗をはじめ、粒ぞろいなんです」とは、監督の斉野恵康さん。
先日の全国大学ゴルフ対抗戦では、東北福祉大学や日本大学を抑え、見事、初優勝を果たしている。対抗戦というだけあって、チーム戦で1日18ホール、3日間合計54ホール・ストロークプレー、出場5人の上位4人の合計ストロークにより順位が決まる大会だ。つまり、一人だけ強くても優勝できないということになる。
その対抗戦でエース級の働きをしたのが、日本アマで5位(3ラウンド目までの結果)に位置する竹原圭吾(早大3年)。昨年の日本アマを制した中野麟太朗も「対抗戦では、竹原の調子が本当に良くて、同じチームですけど、まったく勝てませんでした(笑)」と話すほど。
また、対抗戦での勝因を中野に聞くと「まずは出場メンバーの調子が良かったことが挙げられます。次に監督の采配だと思います。初日に同じ3年の小原くんが大叩きしたのですが、それをみた監督が『最終日に絶対に小原の力が必要になる。だから、明日はコースにも来ないでしっかり休養しろ』と指示されたんです。そうしたら、本当に3日目にパープレーで回ってくれて。この采配は本当に見事でした。あとは、東北福祉大学や日本大学という名前に萎縮しなくなったことだと思います。これは、部内での競争が激しくなり、各々に自信が付いたことと、部活後の監督からのフィードバックや学生主体のミーティングで自分たちのゴルフがわかるようになった。これらがその勝因だと思います」という。
今回の日本アマには大学史上最多となる6名が出場しているが、そのうち全国大学ゴルフ対抗戦の優勝メンバーは3名。つまり、レギュラーと同等の実力者が全部で8名いることになる。
前述しているとおり、日本アマでは3日目を終えて首位と3打差の5位に竹原圭吾(4アンダー)がおり、そのほか、8オーバーの41位タイに安保拓哉、9オーバーの49位タイにディフェンディングチャンピオンの中野麟太朗がいる。ラウンド終了後もしっかり練習して、帰宅した彼ら。明日は雨予報で、試合自体の開催が危ぶまれているが、実施が決まった場合、順位をどこまで上げられるか注目だ。
PHOTO/Hiroyuki Okazawa