セガサミーカップ(ザ・ノースCC)2日目、蝉川泰果は「69」でスコアを3つ伸ばし、初日の19位から8位タイに浮上。先週の日本プロゴルフ選手権の2位タイから好調をキープしている理由を聞くと、意外な答えが返ってきた。
最終18番のパー5でバーディを奪い意気揚々とホールアウトしたように見えたが……。
「朝の練習場から体が動かなくて、アイアンの飛距離も5ヤード落ちました」と少々お疲れ気味。
「夏バテかもしれません」と気温35度を超える岐阜で開催された前週の日本プロで暑さにやられた様子。
「早く寝よう」と言いながら、「筋トレも行きますよ」。
エッ? 疲れているのに筋トレ?
「先週も週6でトレーニングに行きましたが、今週も2回行きます。昨日は腕、今日は脚という具合です」
筋トレの理由は体を大きくすること。1時間のトレーニングのためにクルマで30~40分かけてジムに通う。
理想の体型は”ケプカ系”で、「マキロイが一番格好いい」と昨年全英オープンでマキロイが朝トレーニングをしている姿が蟬川の目に焼き付いた。
今は、体を大きくするための体作りをトレーナーと取り組んでいる。
「ゴルフという競技は、やせ細っていく(スポーツ)。筋肉をそぎ落としていき、これだけ歩くと消費カロリーは半端ないです。ボクらは集中しっぱなしで(やせてしまうので)ご飯をたべる量を増やさないと!」と”日課”の筋トレに向かった。
ゴルフをやらない人からすると「カートに乗って太っていくスポーツ」という認識だが、”プロゴルフ”の世界はまったくの別物。
プロの集中力と体力には恐れ入る。