全英オープンには22年にセントアンドリュース オールドコースで開催された150回大会以来、2年ぶり2回目の出場となる桂川。150回大会当時も「お宅訪問」をお願いしたが、そのときは「初めてのメジャーなのですみません(汗)」と丁寧なお断りの回答をいただき断念したが、今回はベテランカメラマンの長けた交渉術(?)により、OKを貰った。
今回の“チーム桂川”は、3年以上の付き合いになり、体のメンテナンスには欠かせないトレーナーの稲葉弘泰さんと、日本大学の先輩で今季から契約する目澤秀憲コーチの3人。セントアンドリュースでは2マイルほどのところにコンテナハウスを借りた桂川だったが、今回はロイヤルトゥルーンGCから3マイルほどの住宅街にある、3ベッドルームの家を借りて拠点としている。
夕飯は自炊が多く、おおむね目澤コーチが担当しているという。
撮影した月曜は10番からハーフラウンド。今日、火曜は1番からハーフラウンドの予定。練習ラウンドは日本人選手とでもDPワールドツアーのメンバーとでもなく、目澤コーチと今年のDPワールドツアーで担いでいるキャディ、ティムとの単独練習ラウンド。
前回の連載でも伝えたとおり、ツアーにお願いして手配してもらったティムとはオランダからなので、約1カ月をともに戦ってきた仲。スコットランド出身で、ジェネシス・スコットランドオープンの会場だった『ザ・ルネサンス クラブ』が彼のホームコース。
リンクスでは、やるべきゴルフが違うので、どういうふうに狙ったりマネジメントしたりしたらいいか聞きながら調整中とのこと。ベテランカメラマンが撮影しているときも、ポットバンカーのレッスンをするなどして、かなり桂川のゴルフに貢献しているようだ。
22年の初めての全英オープンを「最高でした」と話した桂川は、4日間で通算5アンダーの47位タイだった。目澤コーチという心強い味方を付け、一回りも二回りも大きくなった桂川の快進撃がロイヤルトゥルーンで見られるか、注目していきたい。