180ヤードの距離が残ると「どうせ乗らないし」と刻む皆さん! クラブ選びでパーオン率が上がると言われたらワクワクしませんか? 2024年9月号の「月刊ゴルフダイジェスト」では、ゴルフ大好きなFUJIWARA原西孝幸さんをテスターに「180ヤードの攻略法」を掲載している。みんなのゴルフダイジェストでは内容の一部をお届け!
画像: 180ヤードを打ちこなしたい原西孝幸さん。お笑いコンビ「FUJIWARA」のボケ担当。平均スコア90前後

180ヤードを打ちこなしたい原西孝幸さん。お笑いコンビ「FUJIWARA」のボケ担当。平均スコア90前後

「アイアンで180ヤードってロマンなんですもん(泣)」(原西)

画像: 「アイアンで180ヤードを乗せるなんてカッコええやん」と5Iで狙ったが……。結果は距離が足りず、しかも大きく左へ。「アカンかった〜」と崩れ落ちる原西さん

「アイアンで180ヤードを乗せるなんてカッコええやん」と5Iで狙ったが……。結果は距離が足りず、しかも大きく左へ。「アカンかった〜」と崩れ落ちる原西さん

フェアウェイから180ヤードを打ってグリーンに乗せたら、スコアにつながるし、何よりキモチがいいことこの上なし! されど180ヤード。このレンジでグリーンを狙うなら、クラブ選択で見栄を張ってる場合じゃない!

180ヤードを狙うならUTやFWが大前提

180ヤードをアイアンでビシッと乗せたらカッコいい。そう意気込んだ原西さんが5番アイアンでチャレンジしたところ……、あえなく失敗。クラブ設計者の松吉氏はこう解説する。

「私の研究でわかったことは、ドライバーとPWの飛距離の中間が、アイアンでリスクなく打てる距離の上限になります。原西さんのように、ドライバーが240ヤードでPWが120ヤードならば、その中間が約180ヤード。これ以上長い距離をアイアンで打つのはリスキーということです。飛距離ピッチを、今の標準的なロフトのアイアンセットに当てはめると、24度の5番アイアンを打ちこなすのは難しいことがわかりますね」

画像: ドライバーとPWの飛距離を足して2で割った数字が、アイアンで打てる限界の飛距離と松吉さん。ドライバーからPWまでの飛距離を書き出すと、アイアンは何番まで入れればいいかが見えてくる。原西さんは170ヤードが限界値

ドライバーとPWの飛距離を足して2で割った数字が、アイアンで打てる限界の飛距離と松吉さん。ドライバーからPWまでの飛距離を書き出すと、アイアンは何番まで入れればいいかが見えてくる。原西さんは170ヤードが限界値

つまり、ヘッド速度が速くないアマチュアが180ヤード地点から乗せるには、UTやFWが不可欠。ところが多くのアマチュアは、UTやFWをドライバーと同じモデルでいいやと“何となく”な選び方をしていないだろうか?

「もっと慎重に、自分に適したUTやFW を探せば、180ヤードからのパーオン率が高まるでしょう」(松吉)

アマチュアは180ヤードを何で打つ?

レギュラーティーから182ヤード(ピンまでの実測値)のパー3。このホールのティーショットで使うクラブをチェックすると、アイアンを持つ人は少なく、UtやFWが大半を占めた。

画像: 東名CC桃園C1番H(182Y・P3)

東名CC桃園C1番H(182Y・P3)

グリーンオンはたった2人
ティーショットの結果を見ると、ワンオンしたアマチュアは2人だけだった。腕前もあるだろうがそれ以前に、UTやFWの番手やモデル選びが間違っているんじゃ?

調査人数/52人
UT/31人
FW/15人
アイアン型UT/5人
アイアン/1人

ちなみに原西さんのスウィングをチェックすると……
インサイド軌道が強くダフリが多かった

画像: 原西の180Yショット!

原西の180Yショット!

軌道がインサイドアウトでヘッドがシャローに下りるが、その動きが強すぎるときはヘッドが早く落ちてダフリのミスが多かった。

180Yのクラブ選択は“出したくないミス”で選ぼう

“あのミス”が出ない。だから信頼して打てる

180ヤードを打つクラブとして、UT、FW、アイアン型UTのどれがいいか、基準がつかめていない人が多いのではないだろうか。松吉氏はこう解説する。

「多くのアマチュアは“理想の弾道”でクラブを選んでいると思います。しかし、180ヤードと長い距離で難しいショットだからこそ“出したくないミスが絶対に出ない”というカテゴリーのクラブを選ぶべきです。プロはUTなどのクラブを長く使い続けている選手が多くいます。同様にアマチュアも、信頼できるクラブ選びが必要でしょう」

スライスがイヤ

重心距離が短くヘッドが返りやすい
◎UT
◎アイアン型UT
ヘッドが小ぶりでターンしやすく、クラブが短めのUTは、球がつかまりやすくて右のミスを防げる。「スライスがイヤな人はUTが一番です」(松吉)

左のミスがイヤ

重心距離が長く、重心深度が深いためヘッドが返りすぎない
◎FW
○UT
クラブ長も重心距離も長いFWはヘッドが返りすぎないし、FP(フェースプログレッション)が大きめで球が引っかかりづらい。「左がイヤな僕は7Wがいいのか!」(原西)

ダフリ・トップがイヤ

ダフリのミスにはウッド形状がベスト
◎FW
○UT
ウッド形状でソール面が広い7Wだと、地面にワンタッチしてもソールがスライドして助けてくれる。「ソールが広いと滑ってくれます」(松吉)

上がりすぎがイヤ

操作もでき、球の上がりすぎを防ぐ
◎アイアン型UT
○UT
重心が浅めでスピンが増えず、抑え込むように打てるアイアン型UTなら“上がりすぎてショート”が減らせる。

FWの強み
ソールが滑り、ダフリに強い

画像1: FUJIWARA原西と学ぶ “180ヤードパーオン倍増計画”! 「残り180ヤード…」距離が長いからといって諦めていませんか?

球の上がりやすさはダントツ1位

ヘッドが大きくて重心が深いのでインパクトロフトが寝るし、FP(フェースプログレッション)が大きい=出っ刃なものが多くて球を拾いやすい。クラブが長めでヘッドスピードが上がりやすい。

※ソール面が広いため、ボールより手前に落ちてもソールが滑ってくれて、ボールにコンタクトできる

アイアン型UTの強み
風に負けない強い球

画像2: FUJIWARA原西と学ぶ “180ヤードパーオン倍増計画”! 「残り180ヤード…」距離が長いからといって諦めていませんか?

フェース“面”で出球を管理しやすい

アイアンのようにフェースの“面”(向き)を感じやすくてコントロールしやすいので、打ちたい方向にボールを打ち出しやすい。中空系のヘッドならば、ロングアイアンよりミスヒットに強い。

※ヘッドの重心が深くないので、高さやスピンを抑えた、風に潜るような球が打ちやすい

UTの強み
ヘッドが小さく抜けやすい

画像3: FUJIWARA原西と学ぶ “180ヤードパーオン倍増計画”! 「残り180ヤード…」距離が長いからといって諦めていませんか?

振りやすい長さでミート率があがる

同じロフト帯のFWよりもクラブが短めなので、当たりやすいしクラブを振り抜きやすい。と同時に、短めだとややタテ振りになるぶん、入射角が鋭角になるので球が上がりやすくなる。

※FWより小さくアイアン型UTよりサイズがあるので、程よく上がってソールが滑りラフからも抜けやすい

画像: 女子プロに聞いた残り180ヤード事情!

女子プロに聞いた残り180ヤード事情!

※2024年7月22日 一部加筆修正致しました。

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