大型ハリケーン「デビー」の襲来で大会初日がキャンセルに。日程が大幅にずれ込み、最終日久常は36ホールの長丁場をプレーすることになった。
そんななか午前中の第3ラウンド、2連続バーディでスタートすると15番でイーグルを奪うなど6つ
スコアを伸ばしリーダーボードを駆け上がる。
続く最終ラウンドでも4番から3連続バーディを奪い上位集団の一角を担った。しかしその後はバーディも出るがボギーも出る展開で3アンダー67。通算15アンダーはツアー初優勝のアーロン・ライに3打差の3位タイにとどまった。
最終ホールで2.5メートルを外してボギーを叩いたことに納得がいかなかった久常は「今日はショットも良くて調子も良かったので18番のボギーは悔やまれます」
優勝しなければプレーオフ進出のポイントランク70位以内に入れない状況から最終日の36ホールでは12個のバーディとイーグル1つを積み上げたが念願の初優勝そしてプレーオフ進出は叶わなかった。
「(プレーオフ進出の)チャンスはあったのに取りこぼしてしまった」と反省し「もっと練習して頑張りたい」と前を向いた久常。
DPワールドツアーからPGAツアーに転身して初めてのシーズン。ルーキーとして最高峰のツアーに挑んだ今年はトップ10がなく直近の3試合は連続予選落ちと苦戦した。
しかしラストチャンスに昨年パリ五輪の舞台になったル・ゴルフナショナルでフランスオープンに勝った実力の片鱗をのぞかせトップ3入り。125位以内に与えられる来季のシード権はしっかり確保した。
今後はフェデックスカップ・フォール(以前のフォールシリーズ)に出場しポイントランクを上げながら、シード権のあるDPワールドツアーにも出るつもりだ。
今回味わった悔しさをバネに21歳の若者が今後どんなプレーを見せてくれるか楽しみだ。