国内女子ツアーの「CAT Ladies」が終わったばかりの大箱根CCは、早朝と夜を活用した企画を用意している。
朝の企画は「ゴルフ場散歩」で、第1回は8月中に開催し、次回は9月7~13 日に実施する予定。午前5時から6時30分に同CCの1~6番と9番ホールの7ホールを使っての散歩が行われる。
自然に囲まれたゴルフ場で野鳥のさえずりを聞き、箱根外輪山の山並みを眺めながらのオツな早朝歩きでは、途中挽きたて入れたてのコーヒーも用意され、心身のリフレッシュになること請け合いだ。
この企画は隣接する箱根仙石原プリンスホテルが提案し、参加費は1000円(税込)、定員は1日3組(最大12名まで)となっている。
「当ホテルは全室、バルコニーからコースが見えるようになっていまして、ゴルフをされないお客様から『ゴルフ場を歩けないものか』という要望が出まして。これを機にゴルフへ興味を持っていただければ嬉しいのですが」とは同ホテル広報の鈴木凛氏。
一方、夜間のイベントとして、9月21日に「秋の星空観察会」を催す。星に関する知識と経験が豊富な"星のソムリエⓇ"(特定非営利活動法人星のソムリエ機構が管理・運用する商標)を招き、詳細な解説付きで秋の夜空を楽しもうという趣向。
箱根仙石原は標高670mに位置する人工的な明かりの少ないゴルフ場で、さらに星がよく見える環境にあることから、満天の星空を満喫できるという。
2回に分けて実施し、定員は各30名で参加費は3000円(税込)。なお星空観察会の開催に合わせ、同ホテルでは星景写真家・北山輝泰氏撮影の写真が掲示される予定だ。
「目先の損得というより、ゴルファー以外の人にゴルフ場での快適さを知ってもらうための施策で、時流にフィットしています」とはゴルフ場経営コンサルタント菊地英樹氏。
このように、ゴルフ場にはまだ眠っている"資源"があるということだろう。
※週刊ゴルフダイジェスト2024年9月3日号「バック9」より