レッスンプロを育成(指導)するレッスンプロの先生が教える「ゴルフの教科書(基本)」。フルスウィングしたときに気持ちよく振れるように「ハーフスウィング」からレッスン中。今回は「正しいクラブを上げるためのドリル」を解説する。【レッスンプロの先生とレッスンプロの教科書から学ぶゴルフの基本⑱】

スウィングやテークバックは"時計"をイメージ

画像: スウィングを時計でイメージする「イメージクロック」。レッスンプロを育成するカリキュラムで教えられる考え方だ

スウィングを時計でイメージする「イメージクロック」。レッスンプロを育成するカリキュラムで教えられる考え方だ

原田 これはゴルフスウィングを説明するとき、割合とよく使われている考え方ですけど、自分の背中に時計の文字盤を背負っていると思ってください。おへそからハリが出ているイメージで、両手が針です。真下が6時の位置、頭が12時、右腰が9時、左腰が3時です。でね、ハーフスウィングで右にクラブを上げたときのクラブのポジションは9時の位置なんです。

GD ああ、短い距離の打ち分けなんかのときに使われる考え方ですね。

原田 そうです。でね、フルスウィングはもちろんハーフスウィングで大事なのは8時の位置なんです。クラブを後方から見てシャフトが見えなくなるところは9時の位置に当たります。そこに上げられない場合は、通過点である8時の位置に問題があるんです。

GD えーと、真下が6時、次が7時、その次が8時で、上げるところは9時ですね。その8時の位置ってどのあたりなんですか?

原田 8時の位置は右足の2足分右です。

GD 右足の2足分右ですね? それは右足シューズの上でいいんですか? それともシューズの外側ですか?

原田 右足シューズの外側ですね。

GD えー、かなり右に感じます。自分の感覚ではすごく遠いところですが、これでいいんですよね?

画像: 6時のアドレスの位置から、7時、8時、9時とクラブを上げていく

6時のアドレスの位置から、7時、8時、9時とクラブを上げていく

原田 それでいいんです。皆さん最初は遠く感じるはずです。初めての人はほとんどクラブを持った左手が届きません。でも、それには原因があるんです。

GD 原因?

原田 それはね、左肩が止まっているからです。前に取り組んだ体幹ターンドリルを思い出してください。8時の位置を通過して9時の位置に上げる動きは、まさに体幹ターンで右軸を作る左肩の動きなんです。

GD 確かに体幹ターンドリルを意識すると、左肩が右に動いて左手が8時の位置まで届きそうです。

原田 そのイメージですよ。でも、今回触れた8時の位置や9時の位置という考え方について、もっと理解を深めてもらう必要がありそうですね。私たちのカリキュラムにはこの8時の位置、9時の位置を含めた「イメージクロック」という考え方があります。次回はそれを説明しましょう。

●原田伝一(全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長)

はらだ・でんいち。1955年、横浜市出身。80〜82年、US・NGFインストラクターセミナー参加。ゴルフ指導者について研究を積む。83年、NGF日本ゴルフ財団チーフインストラクター就任。2010年、一般社団法人 全日本ゴルフスクールプロ指導者連盟理事長に就任。数多くのレッスンプロを世に送り出している。

撮影協力/都留グリーンゴルフ

スウィングは肩から始動する

スウィングの体の動く順番は?

テークバックでは両ひざを動かさない

ハーフウェイバックでは体を捻転しない

クラブの上げ方が良くなる正しいクラブの握り方

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