聖地に時折突風が吹くタフなコンディションのなか西郷は11番パー3でダブルボギーを打った以外は好調なゴルフで5バーディをマーク。首位のチャーリー・ハル(英)に2打差の4位タイで日本勢最上位につけた。
1カ月前の米ツアー、CPKC女子オープンで3日目にキャリアベストの61(11アンダー)をマークし優勝戦線に浮上。優勝とはいかなかったが単独2位に入り、現在レース・トゥ・CMEグローブのポイントランク22位につけている。
しかもルーキー・オブ・ザ・イヤーのポイントランクもダントツの1位で福嶋晃子や宮里藍も獲れなかったタイトルに王手をかけている。ちなみに日本勢で新人賞を獲得したのは現LPGA会長・小林浩美だけ。
その他トップ10に大里桃子(10位タイ)、12位タイに小祝さくらと前週国内ツアーのCAT Ladiesで優勝した川﨑春花がつけている。
前週スコットランド女子オープン初日の5ホール目をプレー中に股関節と臀部の痛みを訴え途中棄権し涙した歴代チャンピオン、渋野日向子は8オーバー80で134位タイと大きく出遅れた。
5アンダーで単独トップに立ったイングランドのハルはツアー2勝の28歳。「ネリー(コルダ/2位タイ)とリリア(ヴ/4位タイ)、2人の偉大な選手と一緒にプレーできて鳥肌ものでした。難しい1日になるのはわかっていたのでしっかり心構えをして臨みました」。
ハルといえば全米女子オープンの練習場でくわえタバコでファンにサインをして話題になった選手。ゴルフ場で喫煙なんて許さない、と思われがちだが逆に彼女は大人気に。
タバコをくゆらせる姿が「カッコいい」「女子版ジョン・デーリー」と話題になりファンが急増。試合会場でデートを申し込まれたり、結婚して欲しいといわれたり大きな騒ぎになった。
本人は「ただタバコを吸っただけなのに。でも(日に日に増えるギャラリーの声援が)楽しかった」とクールな反応。
1打差の2位タイにつけるコルダは「初日に優勝はできないけれど少なくともこの位置に居られるのは明日以降期待が持てます」と今季メジャー2勝目に照準を合わせた。