猛暑やゲリラ豪雨、線状降水帯、台風、さらに地震。今年の8月はゴルフどころではなかったというゴルファーも多かっただろう。でもこれは日本だけのことではない。
画像: 2020年の河川敷ゴルフ場の豪雨被害

2020年の河川敷ゴルフ場の豪雨被害

台風10号に翻弄された日本だが、同じ時期、ハワイではハリケーン・ホーンとハリケーン・ギルマが通過・接近していた。

さらに同時期、英国では英国最古の9ホールとされるアルンマウスGC(1869年開場)が、嵐を原因とした海岸侵食により5番ティーインググラウンドの半分を失ったという。

同クラブは北海の海岸線に沿ってレイアウトされ、「さらなる強風と大波が来れば、すべてのティーを失うことになる」と同GCのイアン・ギャレット氏。

同クラブの南部にあるニューキャッスル大学のセブ・プリマン教授は「私たちは予想できない天候や気象パターン、嵐のシステムを目の当たりにしている。嵐が海岸線にとどまったことで、48時間にわたり4メートルを超える波にさらされた」とゴルフビジネス誌に語っている。

同氏によれば、これも線状降水帯の一種のようだ。ゴルフコースが想定外の強風と雨に耐えられなくなったということだろう。

日本のコースでも近年、大雨によりコース内での倒木やのり面の崩落などが多く報告されているが、リンクスの多いイギリスでは、海外線の侵食も問題になっているということだ。

また猛暑という話でも、アメリカでは8月下旬にテキサスで45度、シカゴのあるイリノイやミネソタといった中西部の州では38度を超える記録的猛暑となっている。

さらに地震。8月8日に宮崎県日南市で震度6弱をした地震の影響により臨時休業したゴルフ場も出たが、イタリアではフレグレイ平野にある超巨大火山が地震を頻発しており、すでに1500世帯が避難しているとか。

火山活動や地震は避けられないものかもしれないが、せめて地球温暖化を防ぐ努力はできる。

何もしないと本当にゴルフどころではなくなってしまう。

※2024年週刊ゴルフダイジェスト9月17日号「バック9」より

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