ティーチングプロが日本女子プロ選手権で10アンダーの活躍
古家が新しいティーチングプロの姿を日本中にアピールした。
ツアープロの強豪たちを向こうに回し、1歩も引かない堂々たるプレーを披露した。
最終日のこの日はジャスミン・スワンナプラ、ベイブ・リュウという外国勢と同組。杉並学院高の同級生だった関根理央キャディの的確なアドバイスもあり、5番で幸先よくバーディが先行。8番でボギーを叩いたが、前半をイーブンパーで折り返した。
後半も落ち着いたプレーを続け、上がりは3連続バーディの通算10アンダーでホールアウトした。
「このコースはどれだけフェアウェイをキープできるか。今日もティーショットがポイントになると思っていたので、しっかり狙ったところに打てるように頑張りました。パットも(関根キャディの)ライン読みに助けられて決めることができました。今日も理央のおかげです」
古家は1999年12月1日、東京都出身の24歳。ゴルフクラブは5歳のときに初めて握った。それからは将来のプロを目指し練習に明け暮れる毎日。めきめきと頭角を現し、ジュニア時代は3度の日本女子アマチュア選手権など数多くの試合経験を積んだ。だが、2018年のプロテスト初受験は最終プロテストに失敗。失意のどん底に突き落とされたという。
この時期は将来への不安を感じたそうだが新たな挑戦を決意し、JLPGAティーチングプロフェッショナル資格A級を取得。現在は一般ゴルファーへのレッスンをしながら、ステップアップツアーなどの試合出場にも積極的に取り組んでいる。
今季は初めてQTランキングで180位の資格を得た。今大会前までにステップアップツアー8試合に参戦し、全試合で予選を突破。フンドーキンレディス3位、直前の山陰ご縁むす美レディス4位と上位に食い込む活躍を見せ、今季からステップアップツアーにも導入された第1回リランキング突破の見通しも明るい。今大会は予選会をクリアして出場権をつかんだ。
女子プロゴルファー日本一を決めるメジャー大会で好結果を残した。ツアープロでなくても、上位に食い込めることを日本中に印象づけた。次なる目標はこれまで高いハードルだったプロテストの2次予選(9月10~13日・静ヒルズCC)、そしてその後の最終プロテストとなる。
「来週のプロテストも頑張りたいです」
晴れ晴れとした笑顔で合格を誓った。