米シニアツアーであるPGAツアー チャンピオンズにもPGAツアー同様プレーオフシリーズが存在するのをご存知だろうか? レギュラーツアー同様3試合をおこない、初戦に出られるのはポイントランク上位72位まで。2戦目は54人に絞り込まれ、3戦目(最終戦)は上位36名しか出場できない。日本からは全米シニアオープン2位の藤田寛之が出場を予定している。主戦場は国内だがかねてから海外志向が強い中年の星が新たな挑戦を“ゆるい感じ”で決意した。

PGAツアー チャンピオンズは世界でもっとも出場権を獲得するのが難しいツアーといわれている。最終予選会で翌年のシード権を獲得できるのは上位5名だけ。昨年12月の予選会にはPGAツアー優勝経験者が多数出場したがトップ5入りを逃している。

そんななか6月におこなわれた最高峰メジャー、全米シニアオープンでプレーオフを戦い、惜しくも優勝はならなかったが準優勝の藤田が現在ポイントランク30位台につけており10月20日開幕のプレーオフ初戦ドミニオン・エナジー・チャリティ・クラシックの出場権を確定させている。

画像: 全米シニアオープン2位の成績により、米チャンピオンズツアーのプレーオフシリーズ初戦への出場権を有している藤田寛之(写真は2024年のフジサンケイクラシック 撮影/姉崎正)

全米シニアオープン2位の成績により、米チャンピオンズツアーのプレーオフシリーズ初戦への出場権を有している藤田寛之(写真は2024年のフジサンケイクラシック 撮影/姉崎正)

2戦目のシモンズバンク選手権が10月25日から27日、そして最終戦のチャールズシュワッブカップ選手権は11月7日から10日に開催されトップ36入りすれば来季のフル参戦権が与えられる。

現在国内のレギュラーとシニアツアーを掛け持ちしている藤田。9月3日にアップされたオフィシャルウェブサイトで本人は「10月にアメリカのシニアツアーの試合に出ることにしました。まずは2試合に出て、その結果としてランキング36位に入っていれば3試合目にも出るという流れです。36位に入ると来季のシード権ももらえるのですが、今のところ現実的には捉えていません」と綴り、

「もらえたらいいなぁ、くらいです(笑)」

と控えめに付け加えている。

アメリカのレギュラーツアーで3勝している丸山茂樹は1969年生まれの同級生。学生時代から「マル」「ビッケ」と呼び合う仲。ビッケはテレビアニメにもなった『小さなバイキング ビッケ』の主人公が由来だ。

全米シニアで藤田が2位になったとき丸山は「おじさんたちの励みになった」と語っているが本来なら彼もPGAツアー チャンピオンズの舞台で戦っていたはず。

ケガで断念せざるを得なかったのだろうが、願わくば遠くない未来に“マル&ビッケ”がアメリカのシニアツアーで活躍する姿が見たい。

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