プレジデンツカップが終わったばかりだが、早くも来年のライダーカップの話題が大西洋を挟んだアメリカとヨーロッパで注目を集めている。
画像: LIVの試合に出場するたび罰金を支払い、欧州ツアーのメンバー資格を維持しているジョン・ラーム(PHOTO/Blue Sky Photos)

LIVの試合に出場するたび罰金を支払い、欧州ツアーのメンバー資格を維持しているジョン・ラーム(PHOTO/Blue Sky Photos)

来年、ニューヨークのベスページGCで開催されるライダーカップ。PGAツアーが仕切るプレジデンツカップとは異なり、ライダーカップはPGA・オブ・アメリカと欧州ツアーの共同主催だ。

そのPGA・オブ・アメリカは先頃、「最高の選手たちによる競技にするため、すべてのLIVゴルフの選手は、全米プロに出場する権利を持っており、アメリカの選手はライダーカップに(ライダーカップ)ポイントとキャプテンピックによって出場する権利がある」といった声明を出したのだ。

昨年のローマで開催されたライダーカップにはブルックス・ケプカが出場したが、来年はPGAツアーに遠慮することなく、ブライソン・デシャンボーやダスティン・ジョンソンなど、LIVに対する選手枠はさらに広がりそう。

一方、欧州ツアーでは、ジョン・ラームがライダーカップに出場するため必死の抵抗を行っている。知っての通り、欧州ツアーはPGAツアーと歩調を共にするためにLIVゴルファーのプレーを認めておらず、ライダーカップについてもツアーメンバー以外に参加を認めていない。

ところが、なんとラームはLIVの試合に出場するたび罰金を支払い、欧州ツアーのメンバー資格を維持しているのだ。メンバー資格を維持するためには最低試合数を消化しなければならず、今年中に4試合に出なければならない。

そこで、罰金は不当だとして訴え出るという行動を取った。

欧州ツアーにとってライダーカップは大きな収入源。ツアー側の本音としては、実力あるラームをチームメンバーに加えたいのだろう。

結局、「罰金の訴えに対する審議が継続中」ということで、ラームのライダーカップ出場を、同じくLIVでプレーするティレル・ハットンと共に認めたのだ。やはりプレジデンツカップとは選手のモチベーションが違う?

※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月15日号「バック9」より

LIVゴルフが抱える問題

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