さおとめ・たけし(40歳)
▶クラチャン歴:01年・09年・11~13年の5回
▶メンバー歴:24年
▶1Wの飛距離:270~280Y
▶主な戦績:01年日本ジュニアゴルフ選手権2位
コースから20分ほどにある、炉端焼きが人気の居酒屋「大漁」。その大将が早乙女さん。コース帰りのゴルファーでゴルフ談義に花が咲く。大将にアドバイスを求めるケースも多い。
日本ジュニアで池田勇太に惜敗
佐野日大高3年の01年の日本ジュニアでは、高2の池田勇太と優勝争いを演じた。結果は2位に終わるも、今も名勝負に数えられる試合でもある。
左右にOBのホールが多く、またピンポジによってはドロー、フェードの打ち分けが求められる。最初にフィニッシュの高さを決めて、決めたら迷わず振り切るのが早乙女流だ。
“アルバトロスパット” は人生で一度だけです
攻めと守りの絶妙なバランス
皐月GC佐野コースといえば、なんといってもアウト7番、964ヤードのパー7だ。
「距離に圧倒されますが、各ホールが独立していて隣接ホールがありません。7番も同じで、そのため左右がOB。しかもフェアウェイが狭く、おまけにティーイングエリアからは、左右から木がせり出し、プレッシャーはオーガスタの18番並みだと思います(笑)」
コース攻略は球筋の打ち分けが大事
「ドローとフェードはフィニッシュから逆算してスウィングをイメージします」
左右にOBのホールが多く、またピンポジによってはドロー、フェードの打ち分けが求められる。最初にフィニッシュの高さを決めて、決めたら迷わず振り切るのが早乙女流だ。
緊張すると言いながら、早乙女さんはどこか楽しそう。ティーショットもセカンド、サードショットも「落とし所が難しい」としながら、「OBを恐れてはいいスコアは出ません。仮にOBを出してもOBパー(ダブルボギー)で上がれると思って、果敢にチャレンジしています」とも。絶妙な攻めと守りのバランスが、チャレンジ精神をかき立てるのだろう。早乙女さんが楽しそうに話す理由でもあり、7番ホールをはじめ、佐野コースの醍醐味になっているようだ。
左グリーンは4オン狙い・右グリーンは3オンが一度だけ
どうしても距離が長くなる左グリーンの場合は4オン狙い。3打目をフェアウェイに確実に置き、4打目がピンを狙える100ヤード以内にするのが定石。大きなクラブは握らない。
これまでに100回以上ラウンドしている早乙女さんも、7番で3オンしたのは10年ほど前に1回あるだけだ。やや前のティーイングエリアで、バックティーから880ヤード。グリーンも手前の右グリーン、ピンもやや手前に切ってあったと記憶している。
880ヤードを3オンした時のマネジメント !
【1打目】1Wで320Y
【2打目】3Wで260Y
【3打目】直ドラで280Y
「そういう状況で1打目、2打目と距離も出てフェアウェイもキープできたので、ならばと直ドラで。でも、あれは幸運というか本当にマグレです(笑)」
もっとも、残り280ヤードを直ドラで5メートルにつけるも、「緊張で5メートルを打ち切れず、人生初のアルバトロスを逃しました。僕の知る限り3オンしたのはほかに1人ですが、その方もパットを決められなかったようです」
同ホールでは未だアルバトロスの記録はないそうだ。また同コースでは、ホールインワン保険同様、アルバトロス保険も認められるという。
取材・文/大羽賢二
カメラ/大澤進二
※早乙女さんにはボランティアとして登場していただきました。
※月刊ゴルフダイジェスト11月号から一部抜粋
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『パー7で3オンできる飛距離の原点』や、誰でもできる『毎日30分素振り』など、簡単に取り入れられる練習法やショット前ルーティンは月刊ゴルフダイジェスト11月号、またはMyゴルフダイジェストにて掲載中 !