ザンダー・シャウフェレが自分のスウィングのチェックポイントとして挙げている動きは、確かに下半身リードの肝、とレッスンプロたちは異口同音。「ただ、頭で理解しても、それを実践できるアマチュアは少ない。だからこそ伝える側も、工夫が必要なんです」とプロたちは口を揃える。2024年10月8日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、竹本直哉プロ、勝又優美プロ、堀越良和プロの3名にその工夫を聞いているので、「みんなのゴルフダイジェスト」でも3回に分けて紹介する。我々も“下半身リードの切り返し”を手に入れよう! 最終回は堀越良和編。
画像: 堀越良和プロ

堀越良和プロ

  

レッスン歴35年のベテランプロ堀越良和プロ

埼玉・東所沢の「クレアゴルフフィールド」で多くのアマチュアをレッスン。TPIゴルフレベル3の資格を持つベテランプロ。「いろいろな道具を使ってドリルを考えてきました」

柱に立ってお尻の動きを確認しよう

「勝又プロが言う『右のお尻が後ろに行く動き』はすごく大切。これがザンダーみたいな、下半身リードの切り返しで、左足を踏み込む振り方につながりますから」とベテランの堀越良和プロ。

「よく生徒さんに、柱の角に尾てい骨を付けて、そこを中心に骨盤を回す動きをしてもらうのですが、正しい動きができない人が多い。

画像: 常に柱からお尻が離れないのがポイント!

常に柱からお尻が離れないのがポイント!

右のお尻、左のお尻が柱に付かずに、お尻が前に行く動きになってしまう。これではスムーズな下半身の動きはできませんし、足の“踏み込み力”も使えない。まずは、テークバックからトップで『右足かかとに乗って、右のお尻を後ろに行かせる動き』を覚えてもらいます。

画像: 柱からお尻が離れるとうまく踏み込めない

柱からお尻が離れるとうまく踏み込めない

その動きをいつでもできるようにするためのドリルを考えることに、ある意味、僕のレッスン人生の多くを費やしてきたのかも(笑)」

画像: かかとが浮く打ち方はNG

かかとが浮く打ち方はNG

気を付けよう 

「『体重は母趾球に乗せる感じ』というレッスン用語のせいなのか、つま先体重気味に構えて、スウィング中、かかとが浮くような打ち方をしている人って、結構、多いんです」

フォースペダルで踏み込む動きを体感しよう

画像: ハニカム構造の「フォースペダル」。「絶妙な“踏み心地”の抵抗感。右かかとに乗る感覚が出ます」

ハニカム構造の「フォースペダル」。「絶妙な“踏み心地”の抵抗感。右かかとに乗る感覚が出ます」

「軟らかめのオレンジは右足かかと、やや硬めの黄色は左足つま先にセット。踏み込みながら振ることで生徒さんも“足使い”を体感できています」

「右足かかとに乗って、右のお尻が後ろに行くことで、左サイドに踏み込む準備ができる。切り返しで、左足つま先に踏み込み、フィニッシュでは左足のかかと側に乗る感じになるはずです。

とはいえ、この動きを頭の中でイメージしてやろうとするのではなく、やはりドリルで体感することが大切。竹本プロの『タオル素振り』や勝又プロの『イス・ドリル』も大いに効果的。僕のおすすめはクラブやスティックを胸に当てて、前傾姿勢を崩さずに、フォースペダルのようなものを踏んでシャドースウィング。“足使い”を覚えるには、こういった地道な訓練が大切なんです」(堀越)

PHOTO/TsukasaKobayashi、Hiroaki Arihara

※週刊ゴルフダイジェスト2024年10月8日号「わかったぞ! 下半身リードの切り返し」より一部抜粋

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