今回は『ミズノ JPX925 ホットメタル アイアン』を紹介します。2005年に『JPX E300 アイアン』を皮切りに「JPXシリーズ」が誕生。唯一無二の打感を得意とするミズノが、やさしく飛ばせるアイアンを追求してきたのが「JPXシリーズ」。クラブ設計家の松尾好員氏によれば「前モデルからブレない設計へと進化したポイントがある」と分析しています。前モデルと比較しながら考察しました。
画像: 【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/28.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/11万5500円(#6~PW)※すべてメーカー公表値

【試打クラブスペック】7I ●ロフト角/28.0度 ●ライ角/62.0度 ●価格(税込)/11万5500円(#6~PW)※すべてメーカー公表値

飛びとつかまりが追求されている

GD 今回はミズノ『JPX925 ホットメタル アイアン』を前モデルの『JPX923 ホットメタル アイアン』と比較しながら分析していただきます。ヘッドデータで気になるところはありますか?

松尾 リアルロフト角、ライ角、ネック軸回りの慣性モーメントを見ると前モデルから継承されている部分と、今モデルならではの性能が分かりました。

GD ではリアルロフト角からよろしくお願いします。

松尾 前モデルが28.5度、今モデルが28.3度とストロングロフト設定が継続されています。それに加えてフェースに“ニッケル・クロムモリブデン鋼“という弾きが良い素材を継続採用されているので、飛距離性能の追求を目指したアイアンと言えます。

画像: 左が前モデル、右が今モデル。ストロングロフト×弾きが良い素材の組み合わせは変わらず採用されている。飛びへのこだわりを感じる設計だ

左が前モデル、右が今モデル。ストロングロフト×弾きが良い素材の組み合わせは変わらず採用されている。飛びへのこだわりを感じる設計だ

GD 「JPXシリーズ=飛び系アイアン」というコンセプトはブレていないわけですね。飛び系を謳うアイアンのロフトは通常よりも立たせている設定が主流ですが、2打目を考えると行き過ぎたストロング設定はボールを上げることが難しくなると思います。飛びとボールを上げることの両立が可能なロフト角はどの辺りになるのでしょうか?

松尾 ツアープロのように速いヘッドスピードとパワーがあれば問題なくボールを上げられると思いますが、一般のアマチュアゴルファーだと28度がギリギリ打てるロフト角だと思います。

GD 平坦な地面以外からも打つことを考えるとロフト角に注目してアイアンを選ぶことが大切ですね。続いてライ角についてお願いします。

松尾 前モデルが61.2度と標準設定だったのですが、今モデルでは62.2度とアップライト設定になっています。よりボールのつかまりを意識したヘッド設計になっています。

GD グースネック形状も相まって「飛んでつかまる」アイアンを目指していると言えそうですが、ネック軸回りの慣性モーメントはいかがですか?

松尾 ヘッドの操作性を判断できるネック軸回りの慣性モーメントは前モデルが6810g・㎠、今モデルが6778g・㎠と小さくされています。しかし基準値(5500〜5999g・㎠)と比較すると大きい設定なのでヘッドの返りが緩やかなアイアンと言えます。ここから考察できることは、緩やかに返るヘッドとつかまりやすい設計の組み合わせで、ひっかけを防ぎ適度につかまえられる狙いがあると思います。

GD ミズノ『JPX925 ホットメタル アイアン』はどんなゴルファーにおすすめですか?

松尾 ヘッドデータ以外だとフェース長が長くなりアドレスした時に安心感があります。ストロングロフトとつかまり性能の組み合わせから、ボールを逃さず飛ばして狙いたいゴルファーは試してみるといいでしょう。

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