「PS誕生の必然」はロフトのストロング化にあった
PSを入れた3本ウェッジ時代を築いたのジャンボ尾崎だった。
たかが、ロフト2~3度の話ではない。プロはここに技術の粋を究めている。それまでのプロは総じて”ボールをカットする”技術を駆使してホールを攻略していた。ところがジャンボ尾崎はそれをクラブで肩代わりさせようとしたのだ。
もっとしなやかで、柔らかい打球が欲しい。そのためにはもっとロフトの開いたSWが欲しい。その結果SWとPWとの隙間を埋めるクラブとして、3本目のウェッジが必要となった。ちなみに当時のアイアンは5番アイアンで28度前後。以降4度ピッチで刻まれてPWで50度、そしてSWで56度が標準だった。しかし、ジャンボは58度、60度...