「この大会が終わったらインドに帰ります(米テキサス在住)。父も母もインド出身で親戚の半分がインドに住んでいるので会うのが楽しみ」
まだ優勝は昨年のフォーティネット選手権の1勝だけだが先月のプレジデンツカップにも出場しインド系ゴルファーでもっとも成功したプレーヤーとなった。
厳格な父に育てられ決して貧しいわけではなかったが「まだ使えるえんびつを捨てたりしたすごく怒られました。手で握れなくなるまで使い切りなさい、という教えでした」
礼儀も然り。母からいわれたのは「誰に対しても変わらぬ態度で接しない」ということ。「今でも彼女は僕がどんな成績を出そうがあまり関心がない。それより周囲の人へ気遣いを忘れていないかどうかを気にしています」
中学に上がるころには厳しかった父が教育方針を転換。「自分が楽しいと思うことを一生懸命やりなさい。人生は一度しかないんだから楽しめばいい」
ちょうどそのころ出会ったのが同じ歳の大西魁斗。
ジュニア時代からよく知るライバルは一時大西がフロリダのIMGアカデミーへ、ティーガラは地元に残りダイヤモンドバー高校に通い離れ離れになったが、大西がUSC(南カリフォルニア大学)に戻ってからは密度の高い時間を過ごしてきた。
ペパーダイン大学に通っていたティーガラとUSCの大西は大学のリーグが一緒でよく試合で対戦した。
最近も世界各地の試合で会う機会が多いティーガラと大西。お互いのガールフレンドも仲が良く「彼女たちはよくメールのやり取りをしています」(ティーガラ)。将来も家族ぐるみの付き合いが続きそうだ。
今季トップ10に9回入ったティーガラはスタッツでも飛距離、アイアンの正確性、ショートゲーム、パッティングすべてが整って穴がないオールラウンダー。
世界ランクは現在12位だが来年の今ごろはトップ5入りしているかも。それでも驕らずこのまま誰に対しても変わらぬ態度で接するのだろう。