「来年のことを語ると鬼が笑う」というが、再来年(26年)からPGAツアーで日本人選手がプレーするのが難しくなるかもしれない。

米ゴルフダイジェストをはじめ、米国の各メディアが「1983年以来、最も広範囲かつ抜本的な改革」としているのは、先の10月末にPGAツアーの選手諮問委員会がツアーメンバーに送った改変案のこと。
同案によれば、これまで最大156名で争われていたフィールドが最大144名まで縮小されるという。RBCカナディアンオープンやジェネシス・スコットランドオープンなどが該当し(ただし複数コースで開催される大会の最大人数は変更なし)、ザ・プレーヤーズ選手権など、144名でプレーされていたフィールドは120名になるという。

ちなみに今季でメインスポンサーが外れ、来季以降も日本での開催が検討されている現ZOZOチャンピオンシップについても言及されており、26年に開催が予定されている日本での大会のフィールドでは、78名から72名に縮小されるとのこと。

気になる理由は日没サスペンデッド。今シーズンの大会では28パーセントが試合中に日没を迎え、その日にラウンドが完了しなかったことを諮問委員会は指摘している。

これに伴い、従来ポイントランクの125位までに与えられていたツアーへの出場権が100名まで縮小(101位から125位の選手には新たな条件付きカテゴリーの追加が提案されている)。

画像: 来季のPGAツアー出場権を獲得した大西魁斗プロ(PH/Hiroaki Arihara)

来季のPGAツアー出場権を獲得した大西魁斗プロ(PH/Hiroaki Arihara)

コーンフェリーツアーも、これまで上位30名だった昇格枠が20名になる。とはいえ、これは “案”であり、11月18日の理事会で正式決定するとのこと。しかし多くのメディアは「大枠は変更されることはないだろう」と論じている。

ちなみに先日、大西魁斗がコーンフェリーツアーの年間ポイントランク25位で来季の出場権を獲得したが、仮にこの改革が1年早まっていたとすると、出場権を手にできなかったということ。日本でもPGAツアーを目指す選手が増えるなか、この改変は痛い。

※週刊ゴルフダイジェスト11月26日号「バックナイン」より

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