「パッティングにおいてもマネジメントを考えると3パットを減らせる」と語るのは、ルーキーの菅楓華らを指導する平田智コーチ。なかでも、「5m以上のロングパットの場合は、ジャストタッチの距離感でストロークするといい」という。その理由を解説する。

教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ

画像: 平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や今年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。

パッティングのマネジメントとは3パットを減らすこと

ゴルフというゲームにおいてマネジメントを考えることはとても重要です。ピン位置に対して難しいエリアに外さない狙い方やクラブ選択など、マネジメントを考えることによってスコアメイクにつながりますが、パッティングの際にマネジメントを考えている方は意外と少ないのではないでしょうか。

しかしスコア全体打数の40%を占めるパットにおいてもマネジメントを考えることで大きなスコアアップにつながりますので今回はそのお話をさせていただきます。

良いスコアで上がるためにはバーディを取るよりも、ボギー以上を減らすことが重要になります。これはアベレージ80台の人と100台の人を比べても、バーディ数は1ラウンド平均1〜2個しか変わらない場合が多く、スコアの差はボギー以上の数によって大きく変わるというデータが出ているからです。そして、そのボギーを減らすためにパッティングで重要なことは3パット以上を減らすということです。

例えばスコア全体の40%をパッティング数が占めるということは、スコア100の人であれば40パットという計算になります。もし3パットがなく、全ホール2パットであれば36パットなのでその時点で4打の違いが出ることになります。それでは3パットをしないためにどうマネジメントするのかというと、5mより長い距離はショートすることを嫌がらずにタッチを合わせることを最優先にするというのが1番大切になります。

実験でアベレージ100前後のプレーヤーに5mの距離のパットを10球打ってもらうと、1番手前と1番奥の距離のズレが前後1mほど出ました。ということは、初めから50cmオーバーのタッチで打つつもりで打った場合1.5mほどオーバーする可能性があるということになります。

画像: ジャストタッチ狙いなら1.5mもオーバーすることは少ない

ジャストタッチ狙いなら1.5mもオーバーすることは少ない

逆にジャストタッチで打つつもりであればタッチがズレてもカップから1m内に収まる可能性が増えるのです。

プロでも5mの成功確率は約20%

パットの名言で「オーバーしないと入らない」という言葉がありますが、5mの距離を入れにいって1m以上のオーバーで打ってしまうと、返しが入らなければ3パットになりますし、仮に入ったとしてもプレッシャーがかかるショートパットを続けているとメンタル的にもきつくなってしまいます。

5m以下の場合は距離が近く、ミスの幅も少なくなるので、オーバーさせるつもりでも1mまでオーバーすることは少ないですが、5m以上の距離では特にタッチを合わせるように意識してみてください。プロでも5mの成功確率は約20%ですのでタッチを合わせることを優先することで3パットのリスクは減らすことができます。

特にスタートして最初の3〜4ホールはしっかりタッチを合わせて、外してもお先にで上がれるようにすると流れも良くなりますのでタッチを合わせることを意識してパッティングしてみてください。

文・写真/平田智(パッティング専門コーチ) 
取材協力/エンジョイゴルフ福岡

パター上達にはこちらもチェック!

This article is a sponsored article by
''.