今回は『本間ゴルフ TW767ドライバー』を紹介します。徹底的に曲がらないことを追求するべく、ヘッドのクラウンからソールにかけてカーボンを使用し軽量化。生まれた余剰重量をチタンとタングステンウェイトとして後方に搭載し、“HONMA史上最大の慣性モーメント“のヘッドが誕生しました。クラブ設計家の松尾好員氏によれば「従来の本間ドライバーとは別の特徴がある」と分析。前モデルの『TW757D ドライバー』と比較しながら検証してみた。
画像: 【試打クラブスペック】ロフト角●10.5度 ライ角●59.0度 体積●460cc 価格(税込)●10万2300円 ※メーカー公表値

【試打クラブスペック】ロフト角●10.5度 ライ角●59.0度 体積●460cc 価格(税込)●10万2300円 ※メーカー公表値

やさしい「TW」(ツアーワールド)に変身

GD 今回は『本間ゴルフ TW767ドライバー(以下、TW767)』を前モデルの『TW757Dドライバー(以下、TW757D)』と比較しながら分析していただきます。ここ数年は各メーカーが慣性モーメントを大きくして、打点ブレに強く曲がらないドライバーを世に送り出しています。そして本間ゴルフも「TW767シリーズ」で、大慣性モーメントを謳っています。今までの本間のドライバーはどんな特徴があったのでしょうか?

松尾 他社と比べるとヘッドサイズが小ぶりで、慣性モーメントが小さく操作性が良いドライバーが特徴でした。しかし今回は一新され従来とは異なる性能になっています。

画像: 左から『TW757D』、『TW767』。今モデルは従来の本間にはないヘッド性能が備わっている

左から『TW757D』、『TW767』。今モデルは従来の本間にはないヘッド性能が備わっている

GD どんな所に変化があったのでしょうか?

松尾 最初に重心深度(基準値:39.0〜40.0ミリ)を比較してみると、『TW757D』が37.6ミリとやや浅めに設定されていたのですが、『TW767』では40.3ミリと2.7ミリ深くされています。

そして、ヘッドの慣性モーメント(基準値:4600〜4799g・㎠)は『TW757D』が4583g・㎠とやや小さかったのに対し、『TW767』は5355g・㎠と大きくなっています。

GD 従来の本間のヘッドとは真逆の設計になっており、打点ブレに強いやさしいドライバーになっているわけですね。

松尾 はい。しかし打点ブレに強いヘッドを追い求めると操作性を犠牲にしなければなりません。ネック軸回りの慣性モーメント(基準値:7000〜7299g・㎠)を見てみると、『TW757D』が7003g・㎠と標準的でしたが、『TW767』は8612g・㎠と非常に大きく、へッドの返りが緩やかになりました。

GD 今までの弾道を打ち分けやすいドライバーというよりも、オートマチックに打てるドライバーになったと言えそうですね。他に特徴はありますか?

松尾 重心深度が深くなったことでスイートスポットの高さに変化がありました。『TW757D』が33.3ミリと低かったのですが、『TW767』は35.5ミリと2.2ミリ高くなっています。

低重心率を見ると『TW757D』が60.8%とやや低重心なのに対して、『TW767』は64.7%とやや高重心になりました。つまりスピンが入りやすく弾道が安定したボールを打ちやすくなったと言えます。

GD 本間ゴルフ『TW767 ドライバー』はどんなゴルファーにおすすめですか?

松尾 他にもライ角が『TW757D』が56.5度とフラット設定でしたが、『TW767』は61.0度とかなりアップライトな設定になりました。ここまでの分析を踏まえると、打点ブレを恐れることなくオートマチックで適度につかまるヘッドで飛ばしたいゴルファーにいいでしょう。

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