カップに蹴られることが多いのは「タッチが強すぎるから」と語るのは、QTランク20位で来季の前半戦の出場権を獲得した菅楓華らを指導する平田智コーチ。カップ幅を有効に使うタッチを作る練習法を教えてもらおう。

教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ

画像: 平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や今年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。

カップに蹴られる事が多い場合は、ボールスピードに注意⁉︎

カップに蹴られたという経験は誰でもあると思います。しかしこのカップに蹴られる現象もなりやすい人となりにくい人が存在するのです。

実際に私がラウンドでパッティングをチェックしていてもプロに比べてアマチュアのほうがカップに蹴られる確率が高いのですが、これは読みが正確かどうかだけの問題ではなく、ボールスピードによる影響がとても大きいのです。

つまりカップに蹴られることが多いと感じる方はボールのスピードを注意していただくとカップインの確率を上げれることができます。

カップの大きさはよく一升瓶が入る大きさと言われていますがそのサイズは直径で10.8cmあります。

例えば、3mの距離でカップインさせるために10.8cmの幅に収めるには、約2.06度の許容範囲があるという計算になるのですが、この10.8cmはボールの中心がカップの端に向かう状態です。

画像: カップ幅を有効に使えるタッチで打てば、カップに蹴られることはないという

カップ幅を有効に使えるタッチで打てば、カップに蹴られることはないという

このような状態でカップ端にボールが来た場合ジャストタッチであれば入りますが、少しでもタッチが強いとカップに蹴られて外れる可能性が増えます。つまり、タッチの強さによってカップを使える幅が大きく変わってくるのです。

カップの大きさは10.8cmですが、タッチを変えてどのくらいの幅まで入るか実験した結果では、

30cmオーバーのタッチで使える幅は9cm。
60cmオーバーのタッチで使える幅は8cm。
90cmオーバーのタッチで使える幅は7cm。
120cmオーバーのタッチで使える幅は6cm。

とタッチが強いほどカップに蹴られる確率が増えてしまい、カップを使える幅がどんどん狭くなっていってしまいます。

上記でもお伝えしたカップまで3mの場合、ジャストタッチであれば約2.06度の許容範囲があるはずなのですが、120cmオーバーのタッチで打つと1.15度の許容度と、ほぼ半分になってしまうため、カップインする可能性も減ってしまうのです。

もちろん、真ん中から入れば多少強くても問題はありませんが、打ち出しやライン読みを少しでも間違うとカップ真ん中からズレてしまいカップに蹴られる確率が増えてしまいます。

カップに蹴られることが多いと感じる人はカップ真ん中を外しても入るタッチで打つことをおすすめします。

練習方法は真っ直ぐのラインでカップの入り口の真ん中にティーを指し、左右どちらからでも良いのでティーに当たらないように打ち出してカップインさせてください。

ティーに当たらずカップに蹴られなければ成功です。タッチが強い場合はカップに蹴られるのでこの練習方法でカップに蹴られにくいタッチを覚えましょう。

文・写真/平田智(パッティング専門コーチ) 
取材協力/エンジョイゴルフ福岡

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