
テーラーメイド「Qi35 LS」を投入し、PGAツアー開幕戦、ザ・セントリーでいきなり優勝争いを繰り広げたコリン・モリカワ
昨年12月にR&AとUSGAの適合リストに掲載されたテーラーメイドの新ドライバー「Qi35」シリーズ。ツアー外競技であるグラント・ソーントン招待でネリー・コルダがいち早く使用し話題となっていたドライバーを2025シーズンのPGAツアー開幕戦でコリン・モリカワが使用。いきなり優勝争いを繰り広げる原動力となった。

モリカワの「Qi35 LS」はロフト角9度。シャフトは三菱ケミカルのディアマナD+リミテッド60 TX
モリカワが使用したのは「Qi35 LS」。前作「Qi10 LS」に採用されていたソールの2つの可動式ウェイトが廃止されフェース寄りに2つのウェイトが配されている。ヘッド全体はカーボンの網目を生かしたシックなカラーで統一され、クラウン部はフェース寄りに「T」のロゴが小さくひとつだけ配された、非常にシンプルなデザインになっている。
その高い飛距離性能はもとより、飛んで曲がらない証であるフェアウェイキープ率は4日間で全体の2位タイ。ティーショットの精度の高さがパーオン率で全体の1位という結果につながった。

ニック・ダンラップはスタンダードな「Qi35」を選択
一方、前作「Qi10 LS」で劇的なアマチュア優勝を遂げ、2024シーズンのPGAツアー最優秀新人に輝いたニック・ダンラップだが、昨シーズン終盤は違うメーカーのドライバーを使用していた。その彼が昨年末のグラント・ソーントン招待から使用しているのがシリーズのコアモデルと言えるスタンダードな「Qi35」。こちらはソールのフェース寄り中央とヘッド後部にそれぞれ可動式のウェイトが配されている。
ザ・セントリーに出場しなかったスコッティ・シェフラーやローリー・マキロイが「Qi35」をいつ投入して来るのか、今後もツアーから目が離せない。
写真/Blue Sky Photos