パンチが入ってオーバーするのは「ストローク中の握る強さが変わるから」と語るのは、QTランク20位で25年前半戦の出場権を獲得した菅楓華らを指導する平田智コーチ。パンチの入らない握り方を教えてもらおう。

教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ

画像: 平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や今年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。

グリップを握る強さってどれくらいが正解⁉

普段パッティングの際に、どのくらいの強さでグリップを握っていますか?

弱めに握る人やしっかり握る人など様々ですが、今回はグリッププレッシャーのおすすめの強さなどについてお話しさせていただきます。

まず、レッスンに来られるアマチュアのお客様にどのくらいの強さで握っているかを聞いてみると、握る強さを1〜10段階で表すと平均3〜4の間くらいになりました。一方でプロに同じ質問をすると平均6〜7の間と、プロのほうがしっかりめに握る人が多いという結果になりました。

弱めに握るアマチュアゴルファーの理由を聞くと、「パンチが入らないように弱めに握っている」という意見が一番多かったのですが、プロはしっかりめに握る人が多いことからわかるようにしっかりめに握ってもパンチが入らないように打つことはできるということです。ちなみに、ここで記載している“パンチ”というのは自分が思ったよりも強いインパクトをしてしまうことです。

むしろ弱めに握った状態でストロークをしても当たる瞬間にグリッププレッシャーが強くなることでパンチが入る原因になってしまうのです。

パンチが入らないようにするためには、ストローク中にグリッププレッシャーが変わらないように意識することがとても大事な要素になります。

画像: アマチュアゴルファーの握る強さは10段階で3から4程度(左)に対してプロは6から7程度で握る(右)

アマチュアゴルファーの握る強さは10段階で3から4程度(左)に対してプロは6から7程度で握る(右)

ストロークのテンポが速いか遅いかによってタイプ分けされるので、闇雲にしっかり握ることはお勧めできません。ストロークのテンポが速いタイプは、クラブスピードも速いためしっかりめに握っておかないとフェース面のブレが出やすくなります。逆にテンポが遅めのタイプは弱めに握ってもストローク中にフェース面がブレることは少なくなります。

ただしグリッププレッシャーが弱すぎると、インパクトの際に打点のズレによってフェースが閉じたり開いたりしてしまう「フェースツイスト」が発生しやすくなるため、あまり弱めに握ることはお勧めできませんが、弱めに握りたい方はストロークテンポが速くならないように気をつけましょう。

まとめると
 
①グリッププレッシャーはしっかりめがおすすめ(10段階で6〜7くらい)
②ストローク中のグリッププレッシャーを変化させない
③どうしても弱めに握りたい方はテンポが速くなりすぎないように注意
 
以上を意識して練習してみてください。

文・写真/平田智(パッティング専門コーチ) 
取材協力/エンジョイゴルフ福岡

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