ゴルフパートナーやゴルフ5、ゴルフダイジェスト・オンラインが全国的に取り扱ってきた中古クラブ市場だが、クラブメーカーのヤマハが新しくメーカー独自の中古販売&リユースサービスをスタートさせた。
ヤマハは、このたびゴルフクラブのリユースを専門に取り扱うインターネット販売サイト「YAMAHA GOLF REUSE STORE」をオープン。ゴルフクラブの買い替えの際に中古クラブを引き取って、メーカー保証を付けて格安で再販しようというもの。目的としては、ゴルフクラブの買い替えに伴う廃棄などの環境負荷を軽減し、誰でも簡単にゴルフを始められるようにする取り組みだという。
取り扱うのはヤマハのクラブのみで、ドライバー、フェアウェイウッド、ユーティリティ、アイアン、パターまで。引き取った後、ヤマハの専任スタッフが1点ずつクラブの状態を確認し、ヤマハの品質基準を満たしたクラブのみを、新しいグリップを装着(パターを除く)して、なおかつ3カ月間のメーカー保証を付けて販売するという。下取りはヤマハのクラブのみだが、購入は誰でもOK。
中古品にメーカーが保証を付けて再販するシステムでは自動車が先輩格だが、かつては自動車メーカーが中古車を売るのは御法度だった。新車販売に影響するからだ。
しかし、いまや国産に限らず輸入車など、どの自動車メーカーも中古車市場に参入していて、たとえばトヨタの認定中古車は、⑴エンジンルームからフロアマットまで丸ごとクリーニング。⑵専門の検査員が徹底チェックして車両検査証を交付。⑶1年間の距離無制限のロングラン保証を付けて販売し、結果販売台数も徐々に増えて、販売店の大事な収益源になっている。
ギアメーカー公認の中古ギア。現時点でその市場に乗り出したのはヤマハだけだが、その評価次第では、今後参入するメーカーが増えるのも時間の問題といえそうだ。