教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ

平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華
エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や今年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。
カップインする入り口を意識しよう!
今回はライン読みについて、実際のグリーンでラインを読むときに意識してほしいポイントをご紹介します。
ライン読みについてはこれまでも様々なやり方をご紹介させていただきましたが、今回は狙いを決める前に必ず意識して欲しいポイントとしてボールがカップに入る際にどの部分から入るのかを明確にしていただきたいのです。
パットのレッスンでは“エントリーポイント”と言い表され、この入り口を明確に決めることができるとラインとタッチのイメージがしやすくなるので分かりやすく解説していきます。

画像A/カップのどの位置から入るか?を明確にイメージしよう
カップを時計盤として考え、ボールとカップを結んだ直線の位置が6時の入り口になります(画像A)。
例えばスライスラインの傾斜であれば6時から9時のように中心から左側がカップの入り口になるようなイメージです。このときに入る場所を6時から7時の間にイメージするのか、7時から8時の間にイメージするのかでボールの通り道が大きく変わってくるのです。
つまり入り口のポジションを決めてあげることでボールの通り道がより明確にイメージしやすくなります(写真B参照)。

画像B/軽いスライスラインをカップ真ん中から入るイメージだと強めのタッチ(左)、7時から9時の入口をイメージすれば弱めのタッチになる(右)
そしてエントリーポイントが決まるとタッチのイメージもしやすくなります。例えば軽いスライスラインで8時から9時の真横に近いラインから入れようと思った場合、読むラインは一番深くなり、カップインするときのボールスピードはゆっくり(弱め)でなければ入りません。
逆にほぼ真ん中の6時から入れようと思えばラインは浅めの読みになるのでカップインするときのボールスピードは速め(強め)になります。つまり、カップの真ん中に近い入り口ほど強めのタッチ(画像B左)で、左右の端から入れようとする場合は弱めのタッチ(画像B右)が必要になってきます。
そのため何時からカップインさせるか意識してそのラインに沿った最適なボールスピードで打つことでカップインの確率を高めることができるのです。
練習グリーンで練習をする場合は入り口に押しマークを刺してあげるなど目印を作ってあげると入り口が可視化されるので、ボールの通り道やタッチのイメージが出やすくなります。同じラインで6時から7時、7時から8時など入り口を変えながらボールの通り道とボールスピードの違いを感じて練習してみてください。
文・写真/平田智(パッティング専門コーチ)
取材協力/エンジョイゴルフ福岡