みんなのゴルフダイジェストのYouTube「みんゴルガチギアトラック」は、プロゴルファーの癸生川喜弘と小島慶太の二人による“ガチ”がコンセプトのシリーズ試打企画。今回は2025年2月に発売となる。テーラーメイド『Qi 35 LS』の試打を行った。
※なお、動画で確認いただけるが、当日はかなりのアゲンストのなかで試打を実施しており、トラックマン4のデータは“風あり”のデータになっている
 
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画像: 今回試打した『Qi35 LSドライバー(10.5度)』

今回試打した『Qi35 LSドライバー(10.5度)』

『Qi35 LS』は、フェース面上の重心位置を徹底的に低くした(CGプロジェクション)ことで、有効打点エリアが拡大し、ミスヒット時でも初速が落ちづらく飛距離アップに貢献。エネルギー伝達効率を高めミスを軽減させる「カーボンツイストフェース」などのテーラーメイド独自のテクノロジーを組みあわせることで、飛距離性能と寛容性を高次元で両立。意のままに飛ばせる操作性の高いロースピンドライバーで、“自分史上、最も信じられる”ドライバーになっているとのことだ。

今回は、オフセンターヒットをした時の飛距離性能と寛容性の高さを試打により検証する。

試打クラブのスペックは、『Qi 35 LS』でロフト10.5度。シャフトは『Diamana Black TM60』(Flex S・45.5インチ)だ。使用ボールはいつもどおり、タイトリスト『プロV1』。

構えてみた癸生川プロは「カッコイイね。クラウンが綺麗。ノーマルの『Qi35』と比べて、ヘッドがディープヘッドでシャープになりましたね。難しそうには見えないけど、フェースが真っすぐに見えるから、ターゲットに構えやすくて打ちやすそうに見える」と話す。

では試打開始!

HS45m/s前後でセンターヒット

高弾道で2.2度左に出てから6.6度右に傾き、5.4ヤード右に着弾したストレートフェード。

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●44.8m/s
ボール初速●66.5m/s
打ち出し角●12.9度
スピン量●2627rpm
降下角●44.9度
キャリー●228.7Y
飛距離●243.3Y
打ち出し方向●2.2度右
スピンアクシス●6.6度左
SIDE●5.4Y右

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●2ミリトウ
Vインパクト●2ミリ高

画像: HS45m/s前後でセンターヒットしたQi35 LSのデータ(上がトラックマン4、下がGCクワッド。トラックマン4は強いアゲンスト込み)

HS45m/s前後でセンターヒットしたQi35 LSのデータ(上がトラックマン4、下がGCクワッド。トラックマン4は強いアゲンスト込み)

試打をした癸生川プロは「球が上がりやすくて、やさしい。打った感じではスピン量はそんなに少ない感じはしないですね。LS=ロースピンモデルの難しさは感じないです。このアゲンストの風の影響もあるけど、球はLSの割に上がりましたね」。

また、試打データを見た小島プロは「打ち出し角の12.9度、スピン量の2627rpmなら普通は落下の角度が44.9度にはならないんですけど。これはアゲンストの影響です。それでキャリーが228.7ヤード、トータル243.3ヤードという数値になっています」と分析。

『Qi 35 LS』のこの強いアゲンストの中でのセンターヒットの数値に対し、ミスヒットした時にはどのような数値になるか。まずトウに外して打ってみる。

HS45m/sでトウヒット

高弾道で2.7度右に飛び出してから、0.1度左に傾き、9.2ヤード右に着弾したストレートドロー。

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●45.6m/s
ボール初速●64.6m/s
打ち出し角●14.4度
スピン量●2096rpm
降下角●40.0度
キャリー●219.9Y
飛距離●240.7Y
打ち出し方向●2.7度右
スピンアクシス●0.1度左
SIDE●9.2Y右

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●24ミリトウ
Vインパクト●7ミリ高

画像: HS45m/s前後でトウヒットしたQi35 LSのデータ(上がトラックマン4、下がGCクワッド。トラックマン4は強いアゲンスト込み)

HS45m/s前後でトウヒットしたQi35 LSのデータ(上がトラックマン4、下がGCクワッド。トラックマン4は強いアゲンスト込み)

試打をした癸生川プロは「45m/sくらいのスピード帯で打つと球が上がるんだよね。球は曲がらないね。先っぽに当たったとしても、曲がるという感覚もない。強弾道で『これぞ、LS』っていう弾道だと思う。シャフトも硬すぎず、軟らかすぎずで、ちゃんとしなってくれる」。

データを分析する小島プロは「24ミリトウですから、かなり先に当たっているのですが、変な曲がり方をしないんですよね。これだけ先に当たって真っすぐに行きましたからね。『カーボンツイストフェース』が効いているんですかね」と驚きの感想。

HS45m/sでヒールヒット

高弾道で8.4度左に飛び出してから、10.1度右に傾き、13.0ヤード左に着弾したフェード。

【トラックマン4のデータ】
クラブスピード●44.8m/s
ボール初速●64.4m/s
打ち出し角●12.3度
スピン量●2532rpm
降下角●37.5度
キャリー●223.3Y
飛距離●245.3Y
打ち出し方向●8.4度左
スピンアクシス●10.1度右
SIDE●13.0Y左

【GCクワッドのデータ】
Hインパクト●18ミリトウ
Vインパクト●2ミリ高

画像: HS45m/s前後でヒールヒットしたQi35 LSのデータ(上がトラックマン4、下がGCクワッド。トラックマン4は強いアゲンスト込み)

HS45m/s前後でヒールヒットしたQi35 LSのデータ(上がトラックマン4、下がGCクワッド。トラックマン4は強いアゲンスト込み)

試打をした癸生川プロは「さすがにヒールに外すとインパクトの硬さはあるけど、ちゃんと曲がってターゲットに対して寄って行ってくれる。凄く簡単というか、扱いやすいというか。曲げられるヘッドという印象です」。

小島プロは「トウヒットした時より球が戻ってくる印象はありますね。ギア効果がヒールヒットした時のほうが強い感じはあります」。

センターヒット、トウヒット、ヒールヒットの弾道のデータを比較して小島プロが解説

「18ミリヒールに当たってもスピン量がそんなに増えない、ヒールヒットに強いと言っていいと思います。また、24ミリトウに当たっても引っかからずに真っすぐ飛ぶし、ヒールに当たった時は緩やかなフェードで右に戻ってくる。充分にミスをカバーしていると言っていい、寛容性に関してはそういう特徴のヘッドかなと思います。飛距離はトウ、ヒールに当たっても落ちていないのも特徴です。ただこれは、クラブスピードが45m/sで打った時の場合に、いろんな条件で補完してくれるので飛距離ロスが起こらないのであって、42m/sくらいで打った場合は弾道がかなり変わってくると思います。クラブスピード45m/sくらい出せる人に適したモデルかなと思いました」

まとめ

ーーテーラーメイド『Qi 35 LS』 を勧めたいタイプのゴルファーは?

癸生川: このモデルは、ある程度クラブスピードが出て、かつ球をコントロールしたいというプレーヤーに合うクラブだと思います。

小島: LSという名前がついているんですけど、そんなに極端にロースピンになるモデルではないので、ある程度のクラブスピードが出せるプレーヤーにトライしてみてもらいたいモデルですね。

みんなのゴルフダイジェストYouTube「みんゴル試打班ガチギアトラック」では、このテーラーメイド「Qi 35 LS」10.5度をクラブスピード45m/sと42m/sで打った時の試打検証もしているので、そちらもぜひご視聴を。

THANKS/アコーディア・ゴルフ 技術研究所

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