
TOUR AD GCの基本性能、キャロウェイ ELYTEとの相性はこちら!
TOUR AD GCは、つかまり過ぎず、逃げ過ぎない、中調子のしなり感で、球の高さは中弾道。シャフトの先端や手元など一部に硬さと重さが偏っていない構造で、その尖りのなさが「振りやすくて、ショットが安定する」と高い評価につながっている。
用意した“Qi35”ドライバーの試打ヘッドは“Qi35”、“Qi35 MAX”、“Qi35 LS”の3つ。試打者はティーチングプロにして、ロングドライブ競技の2023年日本チャンピオンの松本一誠プロ。キャロウェイの“ELYTE” × TOUR AD “GC”編に引き続いて試打。“GC”の特性をじゅうぶん分かったうえでのテスト&解説となった。

【試打方法】シャフトスペックは6S、3モデルともロフト10.5度、ボールはプロV1xで試打。それぞれ44~45m/sで7球打ち、トラックマン計測データの上と下を省いた5球の平均値を採用

【試打&解説】松本一誠プロ。32歳。ゴルフ部の名門、杉並学院高校卒業後、研修生生活を経てレッスンプロとして活動を開始する傍らドラコン競技にも出場。2023年ロングドライブ日本大会優勝。日本練習場連盟ティーチングプロ
「スピン量と初速が高いレベルで安定」
TOUR AD “GC” × “Qi35”
「“Qi35”シリーズは、今回、初めて打つので少し勉強してきました。最初に打つスタンダードな“Qi35”でも9000g・cm²超の大慣性モーメントがあり、それでいて低重心化も追求したモデルですよね。これに対して、“GC”は、素直なしなり感としなり戻り、そしてインパクトでのボールの押し込みが強いシャフト。打つ前から相性の良さを予想していましたが、その通りの結果でした。“GC”らしい押し込みの強さが“Qi35”のヘッド特性を引き上げる結果が出ました。どこに当たってもスピン量がバラつかず、初速が伸びます。
打点のバラつきにかかわらずショットが安定しているので、“ドロー”もしくは“ストレートフェード”と決め球を作って、コース攻略できる組み合わせです。HS44~45m/s台で打ちましたが、この気持ちいいしなり感は格別です。そして“GC”には40グラム、50グラム台のR1、R2があるので、シニアや女性ゴルファーの方にも手が届きます。ぜひ、試してほしいスペックだと思います。HS40m/sくらいの人は“5S”がいいかもしれません」(松本プロ・以下同)
【試打結果/平均値】●HS45.4m/s ●初速67.5m/s ●スピン2294rpm ●キャリー241.1yds ●トータル272.3yds ●ミート率1.48

「インパクトの押し込みが気持ちいいんです。走り系の弾く感じとは別物です」
「MAXの重量感とマッチしますね」
TOUR AD “GC” × “Qi35 MAX”
次は“Qi35 MAX”との組み合わせ。前モデル(Qi10 MAX)に引き続きMOIが10K(10000g・cm²)超えのヘッド。
「ワッグルした感じも、実際に打った感じも、ヘッドの重さを感じますが、気持ちいいしなり感がヘッド重量に合わせて変わってくれるのは“GC”の良さですね」
松本プロの解説を受けてヘッド重量を計測すると“Qi35 MAX”は198.5グラム、“Qi35”は193.5グラムだった。「ちょっと重めのヘッドでも“GC”のしなり感は合いますね」と松本プロ。“MAX”の平均ミート率はなんと1.49をマーク。

“Qi35 MAX”の重さを測ると198.5グラム。「この重量感が“GC”に合うんです」(松本プロ)
【試打結果/平均値】●HS45.4m/s ●初速67.9m/s ●スピン2127rpm ●キャリー243.6yds ●トータル276.9yds ●ミート率1.49

「“Qi35 MAX”と“GC”の組み合わせ、かなりいいですよ。打ち手を選ばないと思います」
「低スピンで飛ばすならコレ!」
TOUR AD “GC” × “Qi35 LS”
続いて、3つ目のヘッド“Qi35 LS”と“GC”でテスト。
「どこに当たっても低スピン。“LS”らしさが、さらに立ちましね。(フェースの)下っ面でも打ってみましたが、それでも低スピンが持続。シャフトの真ん中を中心にしなって、しっかり戻ってくるのはめちゃめちゃいいですよ!
僕がドラコン競技に出るなら、この組み合わせですね。ロングドライブの世界も、ただ飛ばすだけでなく、安定感が求められるレギュレーションに変わってきているので、“LS”と“GC”のスピン量の安定感は頼りになります」

「シャフトの中央を中心に、全体にしなってくれる。これが素直な振り心地で、多くの人に選ばれる理由だと思います」
【試打結果/平均値】●HS45.4m/s ●初速69.0m/s ●スピン2150rpm ●キャリー243.3yds ●トータル277.9yds ●ミート率1.49
松本プロが気になった“Qi35 MAX × GC”と、“Qi35 LS × GC”で、2つのマン振り試打
最初のマン振りテストは、松本プロが「この重さがマッチする」と評した“Qi35 MAX” × “GC”。
「ロフト10.5度のヘッドなので、ドラコン競技用マン振りではなく、HS55m/s前後の強振でいきました。このロフトなのでスピン量が増え気味の結果となりましたが、つかまったドローが出ていたのは、このシャフトとヘッドの組み合わせの良さを証明しています。
強振テストで実感しましたが、この(10.5度×6S)組み合わせの良さを出すには、HS46m/sまでが上限かな。下はHS42m/sからOKだと思います。繰り返しになりますが、HS40~41m/sなら〝5S〟か〝6SR〟がおすすめです」
【試打結果/平均値】●HS54.7m/s ●初速79.5m/s ●スピン3163rpm ●キャリー295.5yds ●トータル312.2yds ●ミート率1.45
最後に“Qi35 LS × GC”。
「余談になりますが、HS55m/sを超すと、僕のようなトップで一息置いて切り返しから強く振るやり方だと、さすがにシャフトが戻らないので、一本調子スウィングというか、少し力を入れながら同一感で振っていくタイプのほうが“6S”のシャフトの良さがキープされますね。“6X”か“7S”が良いですね。それでも、これだけスピードを上げてもスピン量は3000rpmを超えませんでした。“LS”の良さを“GC”は引き出していると言えます」
なお、平均HS55.0m/sで、スピン量は平均2876回転/分、トータル328.2ヤードだった。
【試打結果/平均値】●HS55.0m/s ●初速80.5m/s ●スピン2876rpm ●キャリー305.2yds ●トータル328.2yds ●ミート率1.46

“GC”דLS”でHS55m/s

“GC”דLS”でHS55m/s

“GC”דLS”でHS55m/s

“GC”דLS”でHS55m/s

この組み合わせ、要チェック!(PHOTO/Tadashi Anezaki、Tomoya Nomura)
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