
2024コーンフェリーツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたカール・ビリップス。2001年生まれの23歳(PHOTO/Getty Images)
公式ホームページでアンバサダー第1号として紹介されたのはタイガーのスタンフォード大学の後輩で、昨年コーンフェリーツアー(下部ツアー)で新人賞に輝いたカール・ビリップス。
「神童からスタンフォードのチャンピオン、そしてプロとしての早期の成功は、タイガーとオーバーラップする部分があります」とホームページに記されている。
インドネシアのジャカルタに生まれ、オーストラリアのパースで育ったビリップスがスタンフォード大に進学したのはもちろんタイガーに憧れたから。ジュニアのオールアメリカンに5度選ばれた逸材は、昨年PAC-12で優勝しPGAツアーユニバーシティのランキングトップ10に入り、24年にコンディショナル(条件付き)ながらコーンフェリーツアーの出場権を獲得した。
すると参戦3試合目のNV5招待で単独2位と躍進。翌週のユタ選手権で優勝を飾り同ツアーのポイントランク19位で今季のPGAツアー昇格を決めた。
「カールはこれまでプレーしてきたすべてのレベルで成功を収めてきました。『サンデーレッド』は彼のたゆまぬ努力とパイオニア精神に大きな魅力を感じたのです。PGAツアーで近い将来活躍するのは間違いない。未来のスター候補のひとりです」とタイガーはコメントした。
残念ながら序盤はケガのため出場を断念していたが、メキシコオープンatヴィダンタワールドで本格ツアーデビュー戦を戦った。結果は72位タイと振るわなかったが、第2ラウンドで65をマークし実力の片鱗をのぞかせた。
タイガーがなかなか競技に復帰できないなか、ビリップスがメジャー15勝を表す15本の線をモチーフにしたトラのロゴのウェアを全身にまといブランド初のアンバサダーとしての役割を果たす。これからPGAツアーを引っ張る存在になるのは間違いなさそうだ。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年3月18日号「バック9」より