「自分に合った重量やバランスのパターを使うことが大切」と語るのは、25年の開幕戦から活躍中の菅楓華らを指導する平田智コーチだ。

教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ

画像: 平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や今年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。

ご自身にあったパターを選びましょう⑥

今回はパターの「重量」や「バランス」についてのお話しです。

パターも他のクラブ同様にたくさんの種類があり、それぞれ重さが違ったりバランスも違います。クラブの長さ、ヘッド重量、グリップ重量、シャフト重量など様々な要素があるためですが、人それぞれ感覚は違うため、例え同じパターを振った場合でも重たいと感じる人もいれば軽いと感じる人もいます。

そのためこれが正解だという重量やバランスはありません。しかし、ストロークのタイプなどによっては重量やバランスを変えることでタッチコントロールがしやすくなる可能性はあります。

画像: パターの総重量やバランスで振り心地やボールの転がりも変わる

パターの総重量やバランスで振り心地やボールの転がりも変わる

まず「重量」についてです。同じクラブスピードでインパクトした場合、重量があればあるほど運動エネルギーが大きくなります。つまりボールがより転がるということになります。

逆に重量が軽いパターであれば同じ速度で振ったときに重いパターに比べると転がらなくなります。そのためインパクトで加速しやすくパンチが入りやすい人は、軽めのパターを使用すると転がりすぎないのでタッチコントロールがしやすくなります。

特に冬の時期などグリーンスピードが速い場合は繊細なタッチコントロールが必要なため、距離感に悩む人は軽めのパターを試してみるのもおすすめです。

実際に試合のグリーンスピードによって重量が違うパターを使用して、イメージとタッチを合わせているプロもいます。

しかし注意点もあります。転がらなくなるということは余計に強くインパクトしてしまう癖がつくことにもなるので、軽めのパターを使い続けると、より加速しながらインパクトしてしまうケースもあります。

最近は振り子のようなストロークでインパクトで加速をしない打ち方が主流にはなってますので、そういったストロークを目指すのであれば重量は重めのパターをおすすめします。

バランスとはクラブの重さに対してヘッドの重さの比率をアルファベットと数字で示すものです。

例え同じ重量のパターを使ってもシャフトやグリップに対してヘッド重量が重いとバランスは重くなるので、違った振り心地になります。

前述した通り、感じ方は人それぞれのため正解のバランスはありませんが、バランスが出るほどヘッドの重さを感じやすくなります。

そのためオートマチックに振りたい人はバランスが重たいパターが合いやすいです。ヘッド形状や長さにもよりますが、ヘッドの裏側に2〜3gのウェートを貼るだけでバランスは変わるので少しずつ試してご自身に合った振り心地を探してみてください。

文/平田智(パッティング専門コーチ) 
取材協力/エンジョイゴルフ福岡

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