
感動を生んだマキロイのマスターズ初制覇(撮影/Yoshihiro Iwamoto)
やはりマスターズ、そしてオーガスタは特別だ! そう思った方も多かったのではないでしょうか。
まさに男子ゴルフの聖地、という印象のオーガスタですが、この地ではかつて女子ツアーの戦いも繰り広げられていたそうです。
米女子ツアーの公式サイトに掲載された記事によれば、1937年から1966年にかけて「女子ゴルフの最高峰のアマチュアとプロを集めたトーナメント」である“タイトルホルダーズ選手権”が開かれていたのです。
開催コースはマスターズの開催コースであるオーガスタナショナルGCのすぐ隣にあるオーガスタCC。初優勝者はツアー60勝でメジャー15勝(!!)のパティ・バーグだったそうです。
米女子プロゴルフ協会が設立されたのは1950年。それ以前から続く伝統ある大会として盛えたタイトルホルダーズ選手権は、しかし1966年に幕を閉じます。以来、(近年ではオーガスタ女子アマが開催されていますが)オーガスタの地で女子ツアーの火が灯されたことはないそうです。
オーガスタといえばマスターズ。マスターズといえば男子ゴルフ界の頂点の試合ですが、実はオーガスタの地には30年にわたる女子ゴルフの歴史も刻まれていたのです。
訪れてみると、オーガスタはジョージア州の地方都市。小さな街と言っていいと思います。しかし、その地にはマスターズ、タイトルホルダーズ選手権、そしてオーガスタ女子アマと、重要な試合が存在し続けています。
マキロイの優勝に感動した方のなかには、早くも来年のマスターズが待ち遠しいという方も多いはず。アゼリアの花が咲く季節が再び巡ってきたら、「ここでは女子の試合もあったんだな」と思い出してみてはいかがでしょうか。