今年の日本オープンの舞台、日光カンツリー倶楽部で何とも贅沢なイベントが開催される。名称が「ザ・リッツ・カールトン日光ゴルフデー2025」。文字通り同ホテルが企画したイベントで、実は昨年も開催している。
画像: 「ザ・リッツ・カールトン日光ゴルフデー2025」が今年も開催

「ザ・リッツ・カールトン日光ゴルフデー2025」が今年も開催

内容は、日光CCでのコンペ開催(6月2日)。同ホテルに前泊して参加者や特別ゲストとの交流を楽しむ宿泊パッケージとなっている。料金は、宿泊、滞在中の食事、コンペ参加費、レセプションパーティ、ホテル~ゴルフ場間の送迎、税金・サービス料・入湯税を含み、1室1名19万6225円~、1室2名22万8000円~。

この宿泊パッケージの料金を高いとみるか、安いとみるかはその人の価値観によろうが、ゴルファーにとって日光CCは、一度はプレーしたいという憧れであることは間違いない。同CCの歴史をたどろう。

同CCの開場は1955(昭和30 )年。栃木県には1936年に開場した名門、那須GCがあるが、これは"東京の名士"が造ったものという認識があった。

「栃木県人の手で世界に名を知られた日光にゴルフ場を」と提案した知事の小平重吉。郷土出身の経済界重鎮とタッグを組み、日光を中心に郷党を挙げて資金を調達し、建設工事も県営で行った。

設計を依頼したのは、名匠・井上誠一。用地選択も井上に委ねられ、選ばれたのは中禅寺湖畔、霧降高原、日光の山ではなく、大だい谷や川がわの旧川床だった。大洪水で生まれた川床は転石ゴロゴロ、表土が浅く、バンカーも掘れない荒地を選んだのは、男体山に向かって広く開け、松や樅もみ、小米柳の自生樹に日光特有の林間調を感じたからという。

またコースは冬に凍り、春解ける。解け方は土質、日照量、地下水の流水量によって変化する。井上の特徴である女体のような柔らかな曲線のアンジュレーションとなる。井上は自然力を予想したのだ。競技も、アジアアマ、日本アマ、日本プロ、そして日本オープンは03年に続き、今年90回大会が開催される。やはり一生に一度は回っておきたいコースなのである。

※週刊ゴルフダイジェスト2025年5月27日号「バック9」より

名匠・井上誠一と設計コース

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