「狙った方向に安定して打ち出すことが重要」と語るのは、25年の開幕戦から活躍中の菅楓華らを指導する平田智コーチだ。ボールを打たずに転がりの良いストロークを身に付けるお家ドリルを教えてもらおう。

教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ

画像: 平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や昨年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。

お家ドリル⑤ 打ち出し方向の管理

今回は打ち出し方向を安定させるためにフェース管理をするための練習方法をご紹介します。

当たり前の話ですが、狙った方向にボールを打ち出すことがとても重要になりますが、そのためにはセットアップ時とインパクト時のフェース向きの差を、できるだけ減らさないといけません。なぜならせっかく狙った方向に完璧にセットアップできたとしてもインパクトのときにフェースが閉じたり開いたりすると狙った所にボールが転がせないからです。

プロとアマチュアに真っすぐの2mのストレートラインを打ってもらった場合、セットアップのフェース向きに対してインパクトの際にどれだけ左右の誤差があるのかをデータで比べると、プロは平均0.5度ほどに収まるのに対してアマチュアは平均1度ほどの誤差が出てしまいます。

これはハンデキャップにある程度比例していて、100切りを目指すゴルファーの場合1.5度以上の誤差が出る場合も多いです。2mの距離でボールをカップインさせようと思った場合、セットアップでカップの真ん中に正確に構えたとしても打ち出し方向が1度ズレるとカップから外れてしまう可能性が高くなります。

打ち出し方向を決める要素としてフェース向きが約90%の割合を占めるため、インパクトでフェース向きのズレがないことが重要になってくるのです。

それでは自宅でも簡単にできるインパクト時のフェース向きを安定させるドリルを2つご紹介させていただきます。

①ガムテープドリル
幅5cmのガムテープを1mの長さでパターマットに貼り、ガムテープの端にフェース面を合わせて転がします。ボールの直径は4.2cmあるので5cm幅のガムテープから外れずに1m真っすぐ転がすことができれば打ち出し方向のズレは0.5度以内に収まっているということになります。

画像: 5cm幅のガムテープを1m転がすことができればフェース面の管理はパーフェクト

5cm幅のガムテープを1m転がすことができればフェース面の管理はパーフェクト

②2球打ちドリル
ボールを2個並べて同時に打つドリルで、2個のボールが同じ方向に打ち出され、同じスピードで転がれば成功です。インパクトでフェースが少しでも開いていたり、閉じていたりすると、ボールは左右に散らばりコロがる距離もバラバラになります。

画像: ボールを2つ並べて同じ方向に同じスピードで転がればフェース面の管理はパーフェクト

ボールを2つ並べて同じ方向に同じスピードで転がればフェース面の管理はパーフェクト

以上の2つのドリルで打ち出し方向を安定させましょう。

文/平田智(パッティング専門コーチ) 
取材協力/エンジョイゴルフ福岡

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