見た目の安心感がアップした丸型ヘッド
ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打及び計測ヘッドが11.5度、シャフトは「TENSEI GREEN 60 for Callaway」（フレックスS）です。掲載数値はすべて実測値となります。
フェース角がオープン設定でボールに被らずに構えられる
クラブ重量が323.8グラムと非常に重いですが、クラブ長さが43.0インチとスプーン並に短いので、クラブの振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメントが284万g・㎠に抑えられています。計測数値のみで推察すると、ドライバーのヘッドスピードが43m/sくらいのゴルファーにとって、タイミング良く振りやすくなっています。
ヘッドは丸型のオーソドックスな形状ですが、前モデル『340 ミニ』よりも横幅が少し広くなっています。また時計の文字盤でいうところの1時、2時方向に張り出し感があります。
実際に試打したところ、アドレスではシャローで小ぶり感があり、通常のドライバーのような高いティーアップは必要ありません。
試打シャフトは軟らかめの設定ながらも、スウィングしやすい感じで、インパクト音は落ち着いていい感じです。
同シリーズの標準モデルの『エリート』と違ってリアルロフト角が厳しくなく、表示ロフトよりも大きいのでボールは上がりやすくなっています。
リアルロフト角が大きいのでボールが上がりやすい
通常のドライバーよりも約15〜20ヤードくらい飛距離は落ちますが、ドライバーではOBしやすいような狭いホールやドッグレッグでティーショット用のセカンドドライバーとしてセッティングするのもいいでしょう。
一方、通常のフェアウェイウッドよりもディープフェースで、かつスイートスポットもかなり高いので、地面からのショットでは芯に当たりにくいです。
スイートスポット位置が高いので、芝から打つのは難しい。ティーショット用と割り切って使うのが良さそうだ
小ぶりなヘッドなのでヘッドの慣性モーメントが小さいですが、ヘッドの操作性を判断できるネック軸回りの慣性モーメントが小さいです。よってインテンショナルに弾道を操作しやすく、ストレート〜少しフェード系弾道に打ちやすいです。
※週刊ゴルフダイジェスト2025年6月17日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より
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