教えてくれた人／パッティング専門の平田智コーチ
平田智パッティング専門コーチ（左）右は菅楓華
エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ＆パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や昨年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。
お家ドリル⑤ 打ち出し方向の管理
今回は手打ちでストロークしてしまう人に向けた自宅でできるドリルをご紹介します。
タオルを両わきに挟んでストロークすると手の使い過ぎを防ぎ安定したストロークが手に入る
レッスンを受けに来られたお客様に、ストロークはどこを意識して動かしたらいいのかという質問をよく受けることがあります。感覚は人それぞれですので体の意識する部分に不正解はありませんが、基本的にはあまり手は使わない意識で体幹や胸椎の動きでのストロークすることがおすすめです。
パッティングはカップインさせるために1番精度が求められるクラブで、例えばカップの真ん中に構えたとしても打ち出し方向がたったの1度ズレただけで2mの距離で外れる可能性がでてしまいます。
それではどうして手や腕だけでのストロークをおすすめしないかと言いますと、グリップを握っている手は人間の体の中でも最も繊細で器用な部位です。器用な手を少し動かすだけでもフェースや軌道はすぐにブレてしまい、その結果打ち出し方向のズレは簡単に1度くらい生まれてしまいます。
さらにはプロ、アマチュアに限らずですが、入れたいと思う短めの距離のパットほど緊張すると思います。そこで繊細な部位を使うよりも胸椎や肩など大きな部位を使ったほうが鈍感なため、結果としてストロークが安定するようになるのです。
そのため腕の動きをできるだけ抑えて体の連動でストロークする必要があるのですが、今回は自宅でも簡単にその意識を持ちながらストロークできる練習方法をご紹介します。
やり方は簡単です。タオルを両わきに挟んでストロークをするだけですが、こちらは手軽でありながら効果抜群のため初心者から上級者まで幅広く取り入れられています。両わきに小さめのタオル（フェースタオル程度）を挟み、その状態でパッティングストロークを行うだけです。
わきを締めてタオルが落ちないように意識することで、ひじは前方方向に向きやすく腕の余計な動きを抑え、胸や肩を使ってストロークする感覚が養われます。そうすることでよりブレの少ない安定したストロークを作ることができます。
手を使い過ぎてしまうプレーヤーは、ぜひ今回のタオルを使った練習法を取り入れてみてください。
文／平田智（パッティング専門コーチ）
取材協力／エンジョイゴルフ福岡
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