ドライバーは良いショットが打てるけれどアイアンが上手くいかない現象はなぜ起きるのか。これは本来別モノであるはずが、アイアンもドライバーと同じようにスウィングしてしまうことが原因だと武市悦宏プロは言う。武市プロが教えてくれた、アイアンショットで意識したいポイントがわかる練習ドリルを、シングルハンディの腕前を持つイラストレーターの野村タケオが実際に試してみた!

ドライバーとアイアンのスウィングは別モノ

みなさんこんにちは。ゴルフバカイラストレーターの野村タケオです。ゴルフってその日によって調子が違ったりするじゃないですか。しかもいくら調子が良くてもなかなか全てのショットが調子いいって日はありません。ドライバーが調子よくてもアイアンがダメだったりね。週刊ゴルフダイジェスト6/24号に「ドライバー絶好調アイアン当たらない コレなんでなんだ?」って記事がありました。記事の中でアイアン専用の振り方の解説があったので試してみました。

画像: 週刊ゴルフダイジェスト2025/6/24号で特集されていた、アイアンスウィングで気を付けることを実践!

週刊ゴルフダイジェスト2025/6/24号で特集されていた、アイアンスウィングで気を付けることを実践!

この記事で解説をしてくれている武市悦宏プロによると、ドライバーが絶好調でもアイアンが大ダフリなんてことになるのは、ドライバーとアイアンのスウィングは別モノだからということです。違う部分というのは、まずアイアンは入射角が鋭角になります。そしてアイアンはハンドファーストが強くなります。最後にアイアンは前傾角度が深くなります。これだけ違うはずなのにアマチュアはドライバーと同じように振っているからアイアンでミスが出るんですね。

画像: アイアンは入射角が鋭角になり、ハンドファーストが強く、前傾角度も深くなります

アイアンは入射角が鋭角になり、ハンドファーストが強く、前傾角度も深くなります

しかもドライバーとアイアンでは重心距離が違うので、同じように振ってしまうと重心距離の短いアイアンではフェースが開いたり、ターンしすぎて引っ掛けたりってのが出るんです。もちろんティーアップしているボールを打つのと地面にあるボールを打つって違いもあります。そのためにボールの位置も違ってくるしね。なので、アイアンにはアイアン専用の振り方があると武市プロは言っています。

アイアンで大切なのは「体重配分」と「右手首の角度」

アイアン専用の振り方、まず一番大事なのは体重配分。まずアドレスでは左足に6、右足に4の割合で体重をかけます。テークバックからトップでもその体重配分はそのまま。そしてインパクトではさらに左足に乗る感じで、左足7、右足3くらいの割合になります。スウィング中に一度も右足に乗らないようにすると、上からヘッドが下ろせて絶対にダフらないということなんですね。アマチュアは右足体重になる人が多いので、よりオーバーに左側に乗せるのを意識したほうがいいようです。

画像: アドレスからテークバック、トップまでは左6、右4の重量配分。インパクトではさらに左に乗り左7、右3となる

アドレスからテークバック、トップまでは左6、右4の重量配分。インパクトではさらに左に乗り左7、右3となる

もうひとつアイアンショット絶対条件が手のひらを地面に向けること。右手でボールをつぶすイメージで振るということです。いくら左足体重ができたとしても、右手首の角度がほどけてしまうとザックリになるので、ハンドファーストでインパクトすることが大事。

そこで、右手のひらを意識して、切り返しから地面に向けて下ろしてくると、右手首の角度がキープされ、上からボールにコンタクトできるようになるんです。このとき右手のひらが上を向いてしまうとフェースが開いてこすり球になってしまいます。

画像: (左)右手のひらを地面に向けて下ろしてくる。(右)右手のひらが上を向くとフェースが開く

(左)右手のひらを地面に向けて下ろしてくる。(右)右手のひらが上を向くとフェースが開く

右手のひらが下を向く感覚がつかめる「クワガタハンドドリル」

この右手のひらを下に向けながらフェース面をコントロールするドリルが「クワガタハンドドリル」。右人差し指と中指でシャフトをはさみながら、シャフトに添って動かし振り下ろしてくる。右手のひらにシャフトが触れ続けていることが大事。

画像: クワガタハンドドリル。右人差し指と中指でシャフトをはさみ、シャフトに触れたまま滑らせるように振り下ろす

クワガタハンドドリル。右人差し指と中指でシャフトをはさみ、シャフトに触れたまま滑らせるように振り下ろす

このドリルをやってみましたが、確かにトップからインパクトまで右手のひらが下を向いているという感覚がよく分かります。これだとリリースが早くならず、ハンドファーストでボールをとらえられそうです。

体重配分と右手のひらが下を向くことを注意しながらボールを打ってみました。今までアドレスでは5:5くらいの体重配分だったのですが、左に少し乗せるというのには少し驚きましたね。しかもトップまでそのままの体重配分のまま。これが意外と違和感があって、ついつい右足に体重が乗っちゃいます。かなり注意してそのままの体重配分でトップまで行き、インパクトではさらに左に乗る感じにします。そうすると確かにクラブが上から入り、上手く打てた時にはカツッといい音でインパクトできますね。ただ注意しなければいけないのは、左に乗るときに上体も一緒に突っ込みがちになること。体全体が左に動いてしまうとミスショットになるので、頭はそのままの位置になるようにしないといけませんね。

そして右手のひらの意識ですが、ボールをつぶすようなイメージで振り下ろしてくると、しっかりと上から叩けます。このイメージはとてもいいかもしれません。このイメージでボールをとらえられると、ハンドファーストでインパクトができますね。アーリーリリースで悩んでいる人にはとてもいいんじゃないでしょうか。

今回アイアン専用の振り方をやってみましたが、あきらかにドライバーの振り方とは違いますね。やはり地面にあるボールを打つアイアンは上からハンドファーストでボールをとらえないとダメなんですね。これはすぐにでもラウンドで活かせそうです。皆さんもぜひやってみてください。

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