『エリート ♢♢♢』よりもさらに小ぶり顔
ここからは実測データをもとに凄腕シングルでもある松尾氏にクラブ分析と試打レポートをしてもらいます。試打及び計測ヘッドが10.5度、シャフトは「TENSEI GREEN 60 for Callaway」（フレックスS）です。掲載数値はすべて実測値となります。
実測が432cc（カタログ値：450cc）と小ぶりなヘッドが特徴だ
クラブ重量が316.8グラムと非常に重いですが、クラブの長さは45.0インチと標準的です。クラブの振りやすさの目安となるクラブ全体の慣性モーメントが291万g・㎠に抑えられ、計測数値のみで推察するとドライバーのヘッドスピードが、45m/sくらいのゴルファーにとってタイミング良く振りやすくなっています。
ヘッドは『エリート ♢♢♢』と似た雰囲気のやや三角形型に見える小ぶりですが、『エリート TD』のほうが横幅が少し狭くなっており、操作性の良さが想像できます。そして『エリート ♢♢♢』と同様にクラウン上面が艶あり仕上げで、他のつや消しの兄弟モデルと違いがあります。
うり二つの顔だが、わずかに『TD』は横幅が狭くなっている
実際に試打したところ、アドレス時の見た目は強いオープンフェース設定とフラットなライ角設定、フェースのトウ先の逃げ感の組み合わせで、ボールをつかまえ過ぎないイメージが出ています。
試打シャフトは重めで適度なしっかり感があり、インパクトの再現性がいい感じでした。ヘッドスピードが43〜45m/sくらいのゴルファーが扱えそうです。
『エリート ♢♢♢』と同様に小ぶりなヘッドで、重心深度が浅めの設定。インパクト付近をレベルにスウィングしやすく、低スピンの強い弾道が打ちやすくなっています。
小ぶりなヘッドで操作性が高く、レベルにインパクトしやすい
またヘッドの慣性モーメントが小さく、ミスヒットに強い性能ではありません。一方でヘッドのネック軸回りの慣性モーメントが小さいため、操作性が良くインテンショナルに弾道を操作しやすくなっているのが特徴です。
ヒール寄り重心に設定され、軽いドローバイアスが入っているので、『エリート ♢♢♢』よりも少しつかまえたい方に向いています。そしてフェース面の反発性能は『エリート ♢♢♢』と同等で低スピンで飛ばせます。上手くミートできれば飛距離性能が高くなりそうです。
※週刊ゴルフダイジェスト7月1日号「ヘッドデータは嘘つかない!」より
キャロウェイ『エリート』シリーズの「ヘッドデータ分析」はこちら
「エリート ♢♢♢TD ドライバー」をプロが試打インプレッション！
