「ストロークを安定させるには下半身の安定が不可欠」と語るのは、25年の開幕戦から活躍中の菅楓華らを指導する平田智コーチだ。安定したストロークを身に付ける家練ドリルを教えてもらおう。

教えてくれた人/パッティング専門の平田智コーチ

画像: 平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

平田智パッティング専門コーチ(左)右は菅楓華

エンジョイゴルフ ゴルフスタジオ&パッティングラボラトリー福岡でツアープロからアマチュアまで教える。女子プロの菅楓華や昨年、アマチュアでステップ・アップ・ツアーを制し、プロテストに合格した都玲華を教える。

お家ドリル⑧ 下半身固定ドリル

今回は自宅で簡単にできるパッティング練習ドリルをご紹介します。

画像: パッティング専門コーチが勧める2つの家練ドリル

パッティング専門コーチが勧める2つの家練ドリル

パッティングはスコアメイクにおいて非常に重要な要素ですので、多くの選手が安定したストロークを作るために練習を重ねています。

その中で、ストロークが安定しない原因のひとつとして「下半身の不安定さ」があります。パットは手先の感覚だけで打っているように見えて、実は身体全体のバランスと安定感が求められる繊細な動作です。

特にストローク中に腰やひざが動いてしまうと、フェースの向きがズレたり、打点が不安定になったりして、思った通りの転がりが得られません。プロのように狙った場所に安定して転がすためには下半身をしっかりと固定し、上半身のスムーズな振り子運動を体得することが大切です。

今回は自宅で気軽に取り組めて、下半身の動きを抑えることができる2つのドリルをご紹介します。特別な器具も不要で、今すぐ始められる内容です。

画像: 壁ドリル/壁にお尻を当てたままボールを打ってみよう

壁ドリル/壁にお尻を当てたままボールを打ってみよう

①壁ドリル

このドリルは、ストローク中の下半身の動きを意識的に抑えるのに効果的です。

1)壁に背を向けて立ち、パターを持ってアドレスを取ります
2)両足は肩幅程度に開き、お尻が軽く壁に触れる位置にセットします
3)そのままストローク動作を行い、お尻が壁から離れないよう意識します

お尻が壁にしっかり触れ続けていれば、下半身は安定している証拠です。逆にストロークと同時にお尻が前に出たり横にズレたりする場合は、体の余分な動きをしているということ。このドリルを繰り返すことで、下半身を安定させたストローク感覚が身につきます。

画像: 腰当てドリル/腰にクラブを立てかけると下半身の動き過ぎが感じられる

腰当てドリル/腰にクラブを立てかけると下半身の動き過ぎが感じられる

②腰当てドリル

このドリルは、腰にクラブを当てることで動かない部分の意識を高めてストロークの練習をするやり方です。

1)シャフトを腰の横に当てて、クラブを通常通りに握ります
2)パターのアドレスを取るように前傾し、そのままストローク動作をします

このとき、腰に当ててるクラブのシャフトが動いてしまうということは、腰が左右に動いてしまったり、回転しまっているということです。シャフトがほぼ動かず、上半身の回転だけでスムーズにストロークできている状態を目指しましょう。

この2つのドリルを日々取り入れることで、無駄な下半身の動きを抑え、安定したパッティングストロークが自然と身につきます。ラウンド当日、自信を持って1メートルのパットを沈めるために、まずは家で身体の使い方を見直してみましょう。

文/平田智(パッティング専門コーチ) 
取材協力/エンジョイゴルフ福岡

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