全国各地でクマの被害が増加している昨今、その被害はゴルフ場にまでも広がりを見せている。知っておきたい日本におけるクマの生息地からクマと出合ったときの対処法までを、週刊ゴルフダイジェスト10月21日号で紹介している。「みんなのゴルフダイジェスト」でもお伝えしよう!

最良の対策は“クマに出合わないようにすること”

クマ対策の大原則はクマと遭遇しないようにすることと小池教授。

「遭遇してしまってからできることってそんなにないんです。クマとの遭遇とは、いわば車の事故に遭ってしまうようなもの。だからこそ、クマに出会わないようにすることが大切です。特にコースの端のほうや、やぶのそばなどでは、プレー中でなければ、大きめの声で同伴者と話したり、鈴を鳴らしたりして音を出しましょう。クマは聴覚がよく、人間と出合いたくないので、その存在を感知するとクマのほうから逃げてくれます」

とはいえ、もしもクマと鉢合わせしてしまったらどうすべきか。“絶対に助かる”方法はないが、やってはいけないことはあると言う。

画像: 大きな声を出すとクマをパニックにさせてしまい襲われる可能性が高くなるという。また、背中を向けて逃げると走るものを追いかけるクマの習性を刺激してしまうほか、クマから視線を外すことで、クマの様子がわからず、襲われたときに対応できなくなってしまう

大きな声を出すとクマをパニックにさせてしまい襲われる可能性が高くなるという。また、背中を向けて逃げると走るものを追いかけるクマの習性を刺激してしまうほか、クマから視線を外すことで、クマの様子がわからず、襲われたときに対応できなくなってしまう

「クマも自分もパニックにさせない、ならないことです。クマがパニックになると、人をはたきのけてでもその場から去ろうとします。大声を出す、背中を向けて逃げるなどの“刺激”は禁物です。クマの状況を把握するためにも冷静でいられるかが命運を分けます。クマが実際に襲い掛かってきたときは、過去には“戦って”勝ったという人もいますが、それで助かる保証はありません。とにかく失血死しないように首を押さえてうつ伏せになること。太い血管がある首を守り生きて帰りましょう」

襲い掛かってきた時は……太い血管を守るため首筋を押さえてうつぶせ防御

クマによる死亡事故の原因は全て失血死。そのため、太い血管が通っていて、なおかつ服で守られていない首を守ることで、“何とか生き延びる”。これが、誰にでもできるクマから身を守るための最終手段だ。

画像: クマ出没の注意発起

クマ出没の注意発起

コースで偶然出くわした野生動物から身を守ろう!

九州のコースでは人的被害も!
【イノシシ対策】
●遠くにいるときは大声を出し自分の存在を知らしめる
●高いところに上る

画像: イノシシ

イノシシ

「イノシシは警戒心が強いため、遠くにいる場合は大声を出すなどして人間の存在を認知させると逃げます。近くで鉢合わせしてしまったときはカートの屋根に上るなど、高いところに逃げるのが有効です」

フロリダではコースに頻繁に出没!

【ワニ対策】
●ジグザグに走る
●高いところに上る

「ワニは基本的に前にしか進めないため、よく知られているジグザグに走るという手段で逃げることができるでしょう。イノシシと同じく、高いところに上れないので、高い場所に避難するのもいいでしょう」

画像: ワニ

ワニ

【動画】PGAツアーではワニに出合うのは当たり前?【PGAツアー公式X】

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PHOTO/Getty Images

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