エクスプロージョンじゃ届かない30ヤード。フルスウィングだとオーバーしそうな60ヤード。そんなヤバヤバな距離のバンカーにつかまったとき、どうすればグリーンに乗せることができるのか? 週刊ゴルフダイジェスト11月18日号では、ショートゲームの達人、日下部光隆プロが答えを出してくれている。「みんゴル」でもご紹介しよう。

林の中から脱出するイメージで低く打ち出す

GD 次はグリーンまで60ヤードのバンカーです。フルショットだとオーバーしてしまう中途半端な距離ですね。

日下部 ボールにクリーンにコンタクトして、しかもコントロールショットなので、難易度的にはマックスです。

GD そうですよね。どうやって打ちましょうか?

日下部 そのライと状況を見て、ダフってしまう予感がしたら、8番アイアンの出番です。

GD ここも8Iですか!

日下部 低い球を打つんですが、このとき、林の中から脱出するイメージを持つといいですよ。

GD バンカーなのに、林から脱出するイメージ?

日下部 そうイメージすると、スタンスを狭く、左足体重で構えて、木と木の間を低い球で抜いていこうとしますよね。

GD 確かにそうしますね。

日下部 その感覚で振ると、ダフる危険性を減らせるんですよ。

ピンまで60ヤードショット

ポイント
8Iのクリーンヒットでグリーンに転がし上げる

「ダフるとグリーンに届かない60ヤードは、8Iのハーフショットでグリーンに転がし上げる方法がもっとも簡単です。このとき、林の中から脱出するつもりで構えると、低く真っすぐ打ち出していく球をイメージしやすいと思いますよ」

画像: こんなイメージでショットに臨むべし!

こんなイメージでショットに臨むべし!

【クリーンヒットショットのお約束】つま先下がりで素振りしておく
「バンカーショットは、かかと体重だと左足がズレて、ダフりやすいので、つま先体重で振ることが大切です。そのため、バンカーに入る前に、つま先下がりのライで素振りしておくと、つま先体重で構えやすくなります」

画像: まずは素振りをしておく

まずは素振りをしておく

【スタンスの作り方】両足のつま先をクルリンパ!
狭いスタンスで両足を揃えて構えたら、つま先をクルッと左に向ける。体の重心も左に移動するので、ヘッド軌道の最下点がボールの先に来やすくなる。

画像: ①両足を揃えて構える、②つま先をクルッと回転、③No!ダフリスタンスが完成

①両足を揃えて構える、②つま先をクルッと回転、③No!ダフリスタンスが完成

画像4: ヤバい距離の救世主! 日下部光隆流30〜60ヤードのバンカー攻略法

8Iの60ヤードクリーンショット

狭いスタンスで、両つま先を左に向け、左足体重のまま、コンパクトに上げる。上から鋭角にクリーンにヒットしたら、肩までのコンパクトなフィニッシュをしよう。

画像: コンパとに振ろう

コンパとに振ろう

ダフらない自信があれば……SWでスリークオーターでもOK

日下部 グリーンまで60ヤードで、クリーンに打つ自信があるならSWを持ちます。

GD 上級者向けのアドバイスですね。

日下部 プロもそうなんですが、絶対にダフっちゃいけないときに意識するのは、左ひざの高さなんです。アドレスのときの左ひざの曲げ具合を絶対にキープする! これがコツですね。

赤子泣いても左ひざを動かすな

ポイント 
ヘッド軌道の最下点は左ひざで変わる

「クリーンに打つ自信があるなら、SWのスリークオーターショットです。このとき、気を付けるポイントは、フィニッシュまで左ひざのポジションを変えないこと。左ひざが伸びると、ダフリ、トップの危険度が増します」

画像: 左ひざがクリーンヒットのカギ!

左ひざがクリーンヒットのカギ!

画像5: ヤバい距離の救世主! 日下部光隆流30〜60ヤードのバンカー攻略法

SWの60ヤードクリーンショット

重心を下げて、左足体重で構え、左足体重のままコンパクトに上げる。ダウンブローにクリーンヒットしたら、フィニッシュまで左ひざを伸ばさない!

画像: 左ひざを意識

左ひざを意識

振り終わるまで曲げキープ!左ひざピーン!はミスの原因に!

画像: 左ひざは曲げたまま

左ひざは曲げたまま

PHOTO/Tadashi Anezaki
THANKS/東名CC

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