国内女子ツアーから挑戦者が続出している米国女子ツアー、LPGA。すでに日本人のメジャーチャンピオンも誕生しているが、ツアーの裏話、選手たちの知られざる一面をレックス倉本がお届け!
画像: アイアン改良で不調脱出したマグワイア、アイルランド女子初のメジャー制覇へ

レックス倉本

名古屋GC所属。
高校卒業後、米国にゴルフ留学して、
世界中のツアーを転戦。
解説者に転身後は
現地から情報を発信。
現在はWOWOWやBS10で
LPGAやPGAツアーの解説を担当

難コースでこそ力を発揮するレオナ・マグワイア

アイルランド出身の31歳、レオナ・マグワイアがラスベガスのシャドークリークGCで行われたアラムコ選手権で久々の2位タイフィニッシュ。復調の兆しが見えてきました。

1994年生まれで9歳のときから本格的にゴルフを始めますが、それまでは将来を嘱望された水泳選手でした。彼女の経歴は輝かしく、12歳で欧州女子ツアー(LET)に最年少出場。女子アマチュア世界ランキング1位に135週君臨し、これはローズ・ジャンに抜かれるまで最長記録でした。

アメリカの名門・デューク大学で活躍した後、2019年に下部エプソンツアーでプロ生活をスタートし、翌年すぐにLPGAに昇格。正確性で勝負するスタイルですが、2021シーズン前のオフにトレーニングを始めて飛距離アップに成功。東京オリンピックにはアイルランド代表として出場し、CMEランキングも前年の59位から17位に躍進。翌年は初優勝も飾りランキングも10位。アイルランド人として初めてLPGA、LETで優勝を飾っています。

しかし、2024年中盤から徐々に調子を崩し始めます。4月のマッチプレーでの準優勝こそあれ、それ以降のトップ10フィニッシュがなく、CMEランキングも58位と急降下。3度目の欧州チーム入りを果たしたソルハイムカップでは、中心選手として期待されながらも、5マッチ中、3マッチで試合に出場できない屈辱的な采配をされるほど調子が悪くなっていました。真面目過ぎる性格から自分を追い込みすぎてしまい、さらにLPGAとLETの両ツアーを掛け持つため、ハードスケジュールもたたって成績が出ず、世界ランキングも最高の11位から2025年末には103位まで落ちてしまいました。しかし、去年からスケジューリングを見直し、オフにはアイアンの弾道を高くする練習をして、ピンを狙える回数を増やすことに成功。30歳にしてのマイナーチェンジです。

ツアー屈指の難コースで持ち前の我慢強さ、粘り強さ、正確さを存分に発揮しての2位タイという今回の成績。これから始まるタフなセッティングのメジャーでこそ彼女らしさを発揮してくれるのではと期待しています。アイルランド女子初のメジャー優勝者、これが彼女の最大の目標のはず。アイルランドにはマキロイ、シェーン・ローリーだけでなく、女子にもいい選手がいます。

画像: アラムコ選手権の会場、シャドークリークGCは2024年に彼女が準優勝したマッチプレーが行われたツアー屈指の難コース。難しいコースで力を発揮するため、アイルランド女子初のメジャー優勝が期待される

アラムコ選手権の会場、シャドークリークGCは2024年に彼女が準優勝したマッチプレーが行われたツアー屈指の難コース。難しいコースで力を発揮するため、アイルランド女子初のメジャー優勝が期待される

PHOTO/Getty Images
※週刊ゴルフダイジェスト2026年4月28日号より

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