
25年フェデックスランキングトップのトミー・フリートウッド
今回は、2025年のPGAツアー・フェデックスランキングトップに輝いたトミー・フリートウッドを見ていくことにしましょう。安定した活躍を見せ、メジャー初制覇が期待されるフリートウッドですが、彼はジャック・ニクラスやスコッティ・シェフラーと同じB2タイプです。
【スロー動画】トミー・フリートウッド、ドライバースウィング後方【PGAツアー公式YouTube】
Tommy Fleetwood's golf swing | ULTRA slow-motion camera
youtu.beまず、見ていただきたいのがフィニッシュです。体が右に傾き、前傾が保たれた状態でフィニッシュしているのがわかると思います。これはクロスタイプ(B2とA1)の特徴。また、インパクトからフォローを見ると、完全に左足に乗り込んでから打つのではなく、右足に圧をかけたまま打っているのがわかります。これはBタイプの特徴で、彼がB2タイプであることがわかるというわけです。

左のインパクトの写真では右足に圧をかけたままだということがわかる
フトコロの深さにも注目してください。バックスウィングからダウンスウィングへ切り返したとき、右サイドにフトコロを深く作り、首を軸線にして、たたんだ腕を目いっぱい内側から下ろしてきているのがわかります。このように、フトコロの深さを大事にするのがB2の特徴です。B2タイプはこのフトコロが浅くなると(前傾角度が浅くなると)、パワーもスピードも失われてしまうので注意してください。

フトコロの深さを大事にするのがB2の特徴
低いドローを持ち球にしているフリートウッドですが、そのスウィングは非常にシンプルです。トップなども無理に手を高く上げようとしていないし、全体的に「なるべく無駄なことはしないぞ」という意志が感じられます。では、動きが少ないのかというとそんなことはありません。手の動きや振りは極力抑えているけれど、そのぶん体幹部をものすごく動かしている。それが結果的に低い弾道につながり、体の暴れないスウィングを作り上げているのです。
このように、非常にシンプルなスウィングをしているフリートウッドは、B2の方たちにはとても参考になると思います。たとえば、フリートウッドを見ると、テークバックのときに左ひざがボール方向に動いていることがわかります。初動の外旋運動を大事にするB2の場合、この動きは大切です。テークバックで左の太ももを右に動かしてしまう人が多いのですが、B2の人が左太ももを右に入れてしまうと、左脚が内旋してしまうため、軸がズレ、体が開きやすくなるので注意してください。

テークバックのときに左ひざがボール方向に動く
もうひとつ、歩き方にも注目してみましょう。彼は、歩くとき、体をうねらせるようにして、両ひじやみぞおちを柔らかく動かし、フトコロを上手に使っているのがわかります。このように、ひじとみぞおちを柔らかく動かして歩けるようになると、B2の人は、体がスムーズに動かしやすくなって、次の一打に入りやすくなります。つまり、歩くだけでグッドショットの確率を上げることができるので、ぜひB2の方々は、フリートウッドの歩き方をマネしてもらいたいと思います。
【動画・約8分】歩行姿も収録! フリートウッドのベストショット集【PGAツアー公式YouTube】
The BEST shots of Tommy Fleetwood's career
www.youtube.com
26年キャデラック選手権のトミー・フリートウッド(撮影/岩本芳弘)
▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)
ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。




