
2024年、2025年LIVゴルフ賞金王で2026年も独走中のジョン・ラーム(写真/LIVゴルフ)
今回は、2年連続(2024年及び2025年)でLIVツアーの賞金王に輝いたジョン・ラーム選手を見ていくことにしましょう。非常にコンパクトなスウィングが特徴のラーム選手ですが、彼はミンウー・リー選手、石川遼選手などと同じA1タイプです。
【動画】ジョン・ラーム、ドライバーショット後方【LIVゴルフ公式インスタグラム】
まず、スウィングを飛球線後方から見ると、インパクトからフィニッシュまで前傾角度が崩れていないことがわかると思います。これはクロスタイプ(A1とB2)の特徴です。

インパクトでは左脚が垂直に近い状態になっている(写真/岩本芳弘)
次に、体の正面からインパクトを見ると、左足にしっかりと踏み込み、左脚が垂直に近い状態になっていることがわかります。これはAタイプの特徴で、結果としてラーム選手はA1タイプであると判断できるわけです。

骨盤の可動のやわらかさがラームの特徴
ラーム選手のスウィングを見るとき、まず注目してもらいたいのは、骨盤の可動のやわらかさです。バックスウィングで右足を踏んだとき、ダウンスウィングで左足を踏んだとき、その動きに脚が連動し、骨盤が柔らかく動いてスウィングをリードしていく感じは、同じA1タイプの人が共感しやすいポイントだと思います。
また、ラーム選手のプレーを見ていて感じるのは、スウィングに対してもゲームに対しても物事を順序立てて丁寧にやっているな、ということです。実は、Aタイプの選手には、「こういうことをしていけば、ここにたどりつける」というように、物事を手前からひとつひとつ積み上げていくことを得意とする傾向があります。スウィング作りで言えば、「こういう練習やトレーニングを積み上げていけば、こういうスウィングを作ることができるな」という感じ。パッティングで言えば、「ここに打ち出せば、こういうラインを描いてカップに入るな」という感じです。そして、そんなAタイプらしさが、ラーム選手には強く感じられるのです。
ちなみに、Bタイプの選手は、「ここに行くためには、これが必要だな」というように、物事を結論から逆算して考える傾向があります。スウィングでいえば、「あの動きを手に入れるには、これが足りないから、こういう練習をしよう」、パッティングで言えば、「最終的にカップのここからこのスピードで入れたいから、ここにこのくらいのスピードで打ち出そう」というような感じです。これらは決して「そうしなくてはいけない」というものではありません。しかし、みなさんが物事に迷ったときには、タイプに合った方法を選ぶと、スムーズに解決できるかもしれないので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

ジョン・ラーム、撮影/岩本芳弘
▶第1回「4スタンス理論を詳しく説明! あなたのタイプの見つけ方」を読む
A1タイプ
A2タイプ
B1タイプ
B2タイプ

監修/廣戸聡一(レッシュプロジェクト代表)
ひろとそういち。1961年生まれ。一般社団法人『レッシュプロジェクト』代表。スポーツ整体『廣戸道場』主宰。幼少時より、野球、剣道、格闘技を経験。高校卒業後、施療を学び、施療家の道を進む。現在は、施療家として、また一流のアスリートや芸能関係者を対象とした、体のケア、トレーニング、食事面の総合アドバイザーとして活躍中。JOC(日本オリンピック委員会)強化スタッフ、日本高等学校ゴルフ連盟公式強化役員、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のアドバイザーなどを務め、2011年『ゴルフダイジェスト』誌レッスン・オブ・ザ・イヤーを受賞する。








